ユーザビリティ評価とは?ビジネスの成功に繋がる実践的手法と改善事例
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2025.1.28 (更新日 2025.1.28)
WEBサイトやアプリの「使いやすさ」は、ユーザーの満足度に直結し、ひいてはビジネスの成功にも大きく影響していることをご存知でしょうか。
直感的な操作ができるサイトは訪問者の滞在時間を延ばし、スムーズにコンバージョンへと導くことができます。しかし、ユーザビリティが低いサイトやアプリでは、ユーザーを混乱させ、すぐに離脱されてしまいます。
サービスの改善をした方が良い気がするけどどうすれば…?
サービスの成長を加速させたいけど何か打つ手はあるのか…?などなど…
そんなお悩みを抱えるクライアント様に提案させていただくのが、製品やサービスの使いやすさを評価するプロセスである 「ユーザビリティ評価」です。
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ユーザビリティ評価を行うことで、サイトやアプリの使い勝手の問題を早期に発見し、改善策を講じることができるようになります。このコラムでは、ユーザビリティ評価の手法や活用例と共に、ユーザビリティ評価を取り入れることの重要性をお伝えしたいと思います。
もくじ
ユーザビリティ評価とは?
ユーザビリティ評価は、製品やサービスの使いやすさを評価するプロセスで、ユーザーが目標を効率よく達成できるか、どれだけ満足して使用できるかを測定することです。
ユーザビリティとは
「ユーザービリティ」とは感覚的な美しさだけではなく、ISO規格や研究者により基準が定義された論理的な考え方です。
ユーザビリティを高めるためには、以下の5つの原則を守ることが重要です:
- 学習の容易さ:ユーザーが初めて使用する際に、直感的に操作方法を理解しやすいこと。
- 効率性:ユーザーが繰り返し使用する際に、効率よく目的を達成できること。
- 記憶のしやすさ:使い方を一度覚えた後、しばらく使わなくても再度簡単に思い出せること。
- エラーの少なさ:使用中にユーザーがエラーを起こしにくく、もしエラーが発生しても簡単に回復できること。
- 満足度:ユーザーが使用後に満足感を感じ、再度使用したいと思えること。
これらの原則に基づいて、ユーザビリティ評価を行うことで、より良いユーザー体験を提供できるようになります。
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ユーザビリティ評価はなぜ重要?大切な3つの理由
WEBサイトやアプリの「使いやすさ」は、ユーザーの満足度に直結し、ひいてはビジネスの成功にも左右する…とお伝えしましたが、具体的にどういうことなのかを書いてみたいと思います。
1. コンバージョン率の向上
ユーザビリティが高いサイトやアプリは、ユーザーがスムーズに目的を達成できるため、コンバージョン率が向上します。
例えば、商品購入ページで簡単に決済まで進めると、ユーザーが途中で迷うことなく、購入に至ります。逆に、複雑なフォームや不明瞭なナビゲーションがある場合、ユーザーは途中で離脱し、コンバージョンは減少することになります。
ユーザビリティ評価によって課題を明確化し、改善を行うことでビジネスの収益を大きく向上させることができます。
2. 顧客ロイヤルティの向上
ユーザビリティが高いと、ユーザーは使い勝手の良さを感じ、リピーターとして定着します。特に、モバイルアプリにおいては、直感的な操作や素早いレスポンスが顧客の満足度に大きな影響を与えます。
「操作が難しい」「ほしい情報にたどり着けない」「動作が遅い」などの問題があると、ユーザーは離脱します。
これを防ぐためには、ユーザビリティ評価を通じて、ユーザーが直面する障害を早期に発見し、改善することが有効な手段です。
3. 競合優位性の確保
ユーザビリティが優れたサービスは、競合との差別化にもつながります。ユーザーは使いやすいインターフェースを好み、利用する際のストレスが少ないサービスを選びます。ユーザビリティが優れていることは、ユーザーがサービスを選ぶ大切な基準の一つなのです。
代表的なユーザビリティ評価手法
ユーザービリティ評価の手法にはさまざまな種類がありますが、目的やコスト、得られる成果に応じて選択することが重要です。
今回はPIVOTでもよく行っている「ユーザビリティテスト」と「UIエキスパートレビュー」をご紹介します。
ユーザビリティテスト
実際のユーザーに、製品・サービスやプロトタイプを使ってもらい、その様子を行動観察したりインタビューを行うことでユーザビリティを評価する方法です。
ユーザーのリクルーティングを行い、モデレーターと共に実地で評価を行うため、後述のエキスパートレビューよりも費用・期間などのコストは大きくなりますが、実際の利用者の声・課題を集める事ができます。
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UIエキスパートレビュー
複数名のユーザビリティの専門家(情報設計者・UIデザイナー) がユーザビリティガイドライン(5原則 / ヒューリスティック10など)を基準に、経験と知識に基づいた洞察により評価します。
さらに、整理した課題に対する改善点と対策をレポートにまとめます。
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ユーザビリティ評価の進め方
ユーザビリティ評価を効果的に進めるためには、計画から改善までを体系的に実施することが重要です。評価の目的を明確にし、適切なテスト設計を行い、結果を分析・反映するプロセスをしっかりと組み立てることで、ユーザー体験の向上が期待できます。
1.目的の設定
評価の目的(例:コンバージョン率の向上、ナビゲーションの改善)
2.テストユーザーの選定
想定ユーザーの傾向を踏まえてターゲットを設定
3.テストの設計
ユーザーがどう操作するか、感じるか仮説を立て、シナリオやタスクを設計
4.データ収集と分析
フィードバックの収集方法と分析
5.改善
評価結果を元にした具体的な改善方法を検討
ユーザビリティ向上、改善事例
(1)目指したのは、多岐に渡る業務に携わる人たちが”確実に連携できる”UIデザイン。
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(2)「回転寿司にエンターテイメントを」!お客様の注文体験をより豊かにするオーダー端末のUI開発。
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(3)だれでも簡単に使いこなせる、新時代のLINE集客ツールを開発!ユーザー視点に立った提案でクライアント様の希望をゼロから形に。
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まとめ ユーザビリティ評価についてもっと知りたい!方へ
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私たちPIVOTには、日々の業務で従業員が使用する業務システムから、顧客向けのアプリやオーダー端末まで…様々なサービスのユーザビリティ向上のノウハウがあります。
どのようなサービスであってもユーザー視点に基づき、ユーザビリティの高いものを提供することがビジネスのパフォーマンスを高めるということを日々実感しています。
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