エンジニアとして働くって、こういうこと。 技術力以外に求められるものとは?

2025.4.22 (更新日 2025.4.22)

エンジニアの仕事って「技術力」だけで成り立つもの?
もちろん、技術力を活かしてコードを書けることは前提としてあります。でも、PIVOTのプロジェクトにおいてはそれだけでは足りません。
およそ20年PIVOTのエンジニアとして働き、当たり前のようにやっていたこと。でも中途入社メンバーの視点を聞いて、「これって普通じゃなかったんだ」と気づくことが増えました。
今回は、そうした気づきをひも解いて「PIVOTのエンジニアとして働くことのリアル」をお伝えします!
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上野一義(うえの・かずよし)
テクニカルアーキテクト / クラウドエンジニア
2007年にバックエンド・エンジニアとして入社。システム設計、Webアプリ、モバイルネイティブアプリの開発など幅広い経験を積み、近年はクラウドネイティブ観点でのアーキテクチャ設計を中心に活動。地元福岡へUターンしたことを機に、PIVOT福岡の立ち上げに携わる。2022年にPIVOT執行役員就任。
上流工程もエンジニアの仕事。“ものを作る人”から“価値を届ける人”へ
世間一般のイメージだと、エンジニアの仕事は「仕様書通りに開発すること」かもしれません。
PIVOTでは、クライアントの要望をそのまま形にするだけではなく、「本当に解決すべき課題は何か?」を考えるところから関わります。
エンジニアメンバーが携わった事例も 交えながら、詳細をご紹介します。
CASE1:開発の“前”が未来をつくる。要件定義の大切さ
PIVOTのエンジニアは、開発フェーズに入る前——要件定義にこそ、プロジェクトの未来が詰まっていると考えています。
たとえば、あるアプリ開発プロジェクトで、Flutter(クロスプラットフォーム技術)を使った開発を提案しました。すると、クライアントからはNGのお返事が。
よくよくお話を聞いてみると、過去に別のクロスプラットフォーム技術で失敗した経験があることがわかりました。
要件定義のフェーズで時間をかけて“本当の事情”や“過去の背景”まで把握することで、不安の解消や納得感につながる場合もあります。
実際、全体が6か月ほどのプロジェクトであれば、要件定義に1~2か月はしっかり確保したいところです。
「そんなにかけるの?」と驚かれることもありますが、出来上がってから『思っていたのと違う』とならないために、要件定義の段階でエンジニアも入り、とことん“もむ”時間が必要です。
開発の前段階こそがプロジェクトの成功の鍵と捉え、エンジニアは初期からクライアントと協力し、問題解決に取り組み、形にしていきます。

設計書通りにコーディング? それだけじゃない。 チームで価値を生み出す仕事
PIVOTのエンジニアは、コードを書くことだけが仕事ではありません。
デザイナーや営業メンバーと積極的に議論し、「デザイン × エンジニアリング」の力でプロダクトの価値を最大化することを目指しています。
CASE2:UXデザイナーとの連携で仕様を改善
あるプロジェクトで、デザイナーが作成したUIデザインをもとにプロジェクトメンバーで打ち合わせを実施。
エンジニア観点で「パフォーマンス面で少し厳しいな」と感じました。
そこで、デザインの意図を崩さず、かつ効率的に実装できる方法を提案。
デザイナーと議論を重ねた結果、よりスムーズに動作するUIへと進化しました。
こうした技術とデザインの掛け合わせができるのが、PIVOTの面白さ。
ただ指示を待つのではなく、チームの一員として主体的に関わることでデザイナーなど他職種の知見が得られる点も魅力です。

裁量が大きい分、考えて動くチカラが必要
PIVOTでは、エンジニアも単なる「作業者」ではなく、プロジェクトの推進役の一人。
言われたことをこなすだけではなく、「もっとこうしたらより良くなるのでは?」という提案を積極的に行っています。
CASE3:受注前の提案でプロジェクトを動かす
受注前の営業活動も仕事の一部。そのためエンジニアもクライアントに提案を行います。
小学生向けのデジタルツールの開発を検討しているクライアントのご要望をヒアリングし、エンジニアとして最適な技術を選定。
大量データ処理が得意なElixirを提案し、採用いただきました。
実際に使用するのは小学生の子どもたち。集中力を削がないよう「画面描画は1秒以内」のレギュレーションを満たし、「ワクワク感を高める実装」を心がけて開発しました。
受注前の段階から関わるときには、クライアントのビジネス目標やユーザー体験を深く考え、期待値を超える提案を目指しています。
提案~リリースまで一貫して担当した時に得る達成感はひとしおです…!

求められるのは、「技術力+α」
PIVOTは、エンジニアが技術力だけでなく、提案力やビジネス視点を発揮できる環境です。
・プロジェクト受注前:クライアントの課題を深く理解し、単に要望を形にするのではなくビジネス成長に貢献する提案を実施。場合によっては「本当にそれって、テクノロジーを使う必要があるのか?」という観点に立ち戻り議論することも。
・プロジェクト受注後:プロジェクト進行中も技術的な観点から最適な仕様を導き、より価値のあるプロダクトを創り上げる。
・チームと連携し、ビジネス・事業KPIを踏まえたアーキテクチャ設計を提案。
・主体的に動き、技術を軸にプロジェクトをリード。
「技術を使って、本当に価値のあるものを生み出したい」
そう考える方にとって、PIVOTは最高に挑戦しがいのあるフィールドです。
私もこの4月からは、執行役員と兼任しながらシステムアーキテクチャのチームメンバーとして業務に携わっています。ありたい姿を叶えられる環境を活かして、これからも自分らしく働くことを大切にしたいです。
入社19年目のエンジニアが、最近あらためて実感した自社の魅力を語ってみました。
「技術力+α」を磨きたいと思っている方、PIVOTで一緒に新しいチャレンジをしてみませんか?
PIVOTのデザイン×エンジニアリングを活かしたコラム、実績はこちら!
実績ページではエンジニアのメンバーズボイスも掲載しているのでぜひチェックしてみてください
参考リンク
🔗アプリ発注で失敗しないコツ、教えます!
🔗子ども向け英語教材アプリのUX/UIデザインとシステム開発
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