子ども向けデジタルコンテンツのUXデザイン/UIデザインに強いPIVOT~歯みがきアプリ「まほうハブラシ」制作の裏側
2024.12.06 (更新日 2024.12.19)
こんにちは。PIVOTのPR担当大場です。
デジタルコンテンツが進化し、子ども向けコンテンツの市場も拡大する昨今。PIVOTは、豊富な経験を活かし、配慮が行き届いたUX/UI設計・デザインを提供しています。
今回、ライオン株式会社様からのご依頼で、子どもの歯みがき専用アプリ「まほうハブラシ」 をリリース。ゲーム感覚で子どもの日常課題を解決できるデジタルコンテンツです。
PIVOTは、本プロジェクトにおける企画からUXデザイン、UI設計までを担当しました。
子ども向け製品の開発現場や今後のビジョンについて、メンバーに詳しくお話を聞かせていただきました。
もくじ
白紙からスタートした子どもの課題解決プロジェクト
「とにかく子どもが楽しみながら学べるコンテンツが欲しいという、柔らかい部分のイメージだけがあって、それを具現化する方法やステップはすべて白紙の状態からスタートしたんです」 そう語るのは、本案件でプロジェクトマネージャーを務めた篠原さん。
歯磨きのスキルが未熟な子どもたちに、楽しく正しい歯みがきの仕方を覚えてもらいたい。プロジェクト立ち上げ当初、クライアント側ではゲーム要素を取り入れることだけが決まっており、それをどのようにストーリーにしていくか、どのような形で実現していくかのイメージが持てないという課題があったそうです。
“PIVOTは企画とデザインのプロ” という認識のもと、ゲームの企画や子ども向けUXデザイン/UIデザイ ンの部分を担当するという枠組みで、今回のプロジェクトはスムーズにスタートしていきました。
PIVOTでは、株式会社ベネッセコーポレーション様が提供する、進研ゼミ 小学講座「チャレンジタッチ」の月替わりコンテンツを、過去7年間にわたって手掛けてきた実績があります。
デジタルプロダクトのプロが考える “子どもに届くコンテンツ作り” とは、一体どのようなものなのでしょうか。
ターゲットを的確にとらえ、取りこぼさない企画とデザイン
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ゲームの企画やデザインを形にしていくなかで、どのようなところにこれまでの経験と実績が活かされたのでしょうか?
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王
ベネッセ様のコンテンツ制作を長くやってきたので、低学年から小学校3年生くらいまでの子どもだったら、こんな感じのデザインが好きで、受け入れられやすいという感覚はよく理解していました。なので、今回も自信をもって提案できました。
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篠原
たとえば、高学年だと暗い色を使ったファンタジックな絵柄も『幻想的で影がある』などこちらの狙いを受け止めてくれるんですが、低学年の子どもは明るい色やはっきりした絵柄じゃないと『怖い』と捉えられることもあるんです。
小学生という幅広い年齢層の子どもの離脱を防ぐには「照準をどこに合わせるか」がポイント。メインターゲットを少し低いところに設定することで、ニーズの取りこぼしを防ぐという裏話も飛び交いました。
豊富な経験を基にした「根拠ある提案」は、クライアントとの合意形成にも役立ったそうです。
モックアップを活用し、子ども目線のフィードバックを反映
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モックアップを使ってメンバーのお子さんたちに実際に動くコンテンツを試してもらったそうですね。
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篠原
モックアップは、コパイロツトさんが作ってくださり、PMやディレクターとしても入ってくださっていたんです。このモックアップを、クライアントをはじめとする会議の参加者みんなで確認し『この動きには問題がないか』『こっちの方が分かりやすいのでは』など、飛び交う意見を基に改善を重ねていきました。
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王
キャラクター選びも、子どもたちの声を参考にしました。クライアントの社員のお子さんたちに、いくつかのキャラ(モンスターAやモンスターBなど)を見てもらい、どれが好きか選んでもらうんです。イラストレーターさんが書いたいくつかのパターンをお子さんたちに評価してもらいました。
子どもたちの未来を支えるデジタルコンテンツのビジョン
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今後、お二人はどんなことにチャレンジしてみたいですか?
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篠原
僕は、プログラミングの学習アプリを作ってみたいです。もともとデザイナーやプログラマーだったこともあり、なおかつ、子ども向け製品の知見もある。プログラミングはこれからの子どもたちにとって英語と同じくらい大事になると思っているので、そこに携わることでPIVOTの強みや僕自身の知見を活かせると考えています。
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王
デザイナーとして、キャラクターの動作や表情などを工夫することで “生きている人間” のようなキャラクターを作りたい。子どもたちが、キャラクターやアプリに対して、本当に一緒にいるような感覚や、愛着をもってもらえるデザインを追求したいです。
クライアントの「想い」を形にするUXデザイン/UIデザインに強いPIVOT
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PIVOTの強みは、ふわっとしたイメージを具現化することだと思いますが、依頼側の企業はどの程度柔らかい構想で相談してよいのでしょうか?
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篠原
僕たちには、ものを売るだけでなくその先まで面倒を見たいという気持ちがあります。今回のクライアント様には、『子どもたちがきちんと歯磨きできるようになるまでサポートしたい』という大きなゴールと想いがありました。その情熱あるその想いを、どう形にするかを考えるのが僕たちの仕事です。『私たちはこれがやりたいんだ』という明確な想いさえ固まっていれば、具体的な案がなくても大丈夫。なんとかなると僕は思っています。
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篠原さん、王さん、ありがとうございました!
編集後記
インタビューを通して、お二人から感じたのは、自分たちの作るデジタルコンテンツへの自信と、子どもたちへの温かな想いでした。クライアント、そしてその先にいる子どもたちにどう貢献できるかを真剣に考える姿勢が伺えます。現場のお二人に見えている、ひとつ高い視点でのお話を伺うことができ、PIVOTの情熱も伝わってきました。
プロジェクトの詳細についてはこちらからご覧ください。
▼PIVOTの制作実績
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