UXデザイン視点で考える。このイメージは違いますよね?

2020.10.2 (更新日 2025.2.3)
こんにちは。PIVOTコラム編集部です。
今回は、デザインする前のヒアリング時に、いくつか確認することの中から1つ。
この間、社内の人と、「やってはいけないことの共有ができていることはデザインFIXまでの近道」というようなことを話していました。
「これは違いますよね?」というイメージを、クライアントと確認・共有しておくことの大切さについてです。
もくじ
最初からどんなデザインにしたいか、はっきりとしたイメージを持っている人はなかなかいない。
デザイナーはデザインを提案するのが仕事ですが、クライアントの思い描いているイメージとかけ離れていては、良いデザインにはなりません。しかし、デザインに対してヒアリングしていくと、どんなものにしたいのかイメージを持てている方と、イメージをなかなか持ちきれていない方がいます。
プロジェクトの目的ははっきりしていても、どんなデザインがいいか、具体的な想像ができていない場合が多いものです。そんな中、いきなりデザインを提案しても、良いのか悪いのか判断できず、なかなか決まらない場合もあるのではないでしょうか。
満足度の高いUXデザインにするには、デザインの方向性を確認、共有することが大事。
クライアントへのヒアリングの事前準備として、同業や同じサービスがある他社サイトのデザインや要件に近いイメージ画像、他分野でも目的に合いそうなデザインのイメージなどを用意します。
それをもとにヒアリング時には、ゴールへの理解をさらに深めていくために、ターゲットの年齢や性別だけではなく、ライフスタイルや収入、独身なのか、家族はいるのか、現状の課題と目指すところがどこなのかなど、詳細なイメージを確認、共有していきます。
その際、確認することのひとつに「これは違いますよね?」というイメージを共有するようにしています。まったく見当違いのものということではなく、目的やゴールは近いけれど、ターゲットやブランドイメージが少し違うタイプのものです。
目指す方向の具体的なイメージがまだ無くても、「このイメージは違いますよね?」というものは、わりとはっきりお答えいただけるのです。

「これは違います」のイメージを共有しておくと、今回の目的ではない、やってはいけないという要素を始めに除くことができます。
ゴールに向けたデザインの目線合わせこそ、UXデザインの基本。
デザインする時に「これは違います」を意識しておくと、そうならないためには「何が必要か」「何が不要なのか」を考え、デザインの指標のひとつとなります。
まれに、「違うと思いますが…」という確認をしてみると、「実はメインターゲットは40代~60代前半なのだが、20代後半~30代の人も今後取り入れていきたいと考えている。」と、今後の新しいターゲットやビジョンを知るきっかけになることも少なくありません。
それを知れることにより、デザイン前の早い段階で、軌道修正もしくはプラスαの提案に繋げることができます。
目的に「合ったイメージ」と「違うイメージ」の目線を合わせていくことで、クライアントやユーザーに寄り添ったデザインに近づけるのではないかと思います。
お客様の課題解決に取り組んだUXデザインの事例集は、こちらからダウンロードいただけます(無料)。
お手元でぜひご覧ください。
https://pivot.jp/whitepapers/download/PIVOT_Material_CaseStudies3
他にも、ユーザーニーズを最適化し確実なUX改善につなげるための「UXリサーチ」という調査サービスをご用意しております。ご予算に合わせた手法やプロセスのご提示も可能ですので、ターゲット理解にお困りの方はぜひお問い合わせください。
「真ん中に『人』がいる
デジタルサービス」をつくりませんか。
お仕事のご相談やお見積もりのご依頼、具体的なご相談は、こちらからお問い合わせください。