「かわいさ」と「使いやすさ」をどう両立した? クライアントと振り返る、共創UX/UIプロジェクト
2026.3.27
バリューHR様は、「健康管理サービスと健保設立・運営支援のリーディングカンパニー」。健康保険組合に加入している企業や団体向けに、健康診断の予約・結果管理から、生活習慣改善、疾病予防、健康保持増進支援などのサービスを展開しています。
そんな同社が、「日々の健康行動をもっと身近に、もっと楽しく」という想いのもと、健診の予約や健診結果の確認などの機能をスマートフォンでシームレスに扱える健康管理のポータルアプリ「バリューライフアプリ」の開発をスタート。そのパートナーとして、デザインとUI設計の両面で実績のあるPIVOTをご指名くださいました。
今回のプロジェクトを成功へと導いたのは、“対話の熱”。企業間の垣根を感じさせない、1つの「チーム」として密に言葉を交わしながら形にしていくプロセスは、まさに“共創”という名のストーリーだったのです。
座談会にご協力いただいたのは…
もくじ
「このチームなら、きっと楽しくつくれる!」。最初の出会いで感じた手応え
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まず、PIVOTに相談されたきっかけを教えてください。
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〈バリューHR〉 S様
もともとは、以前からアプリの開発をお願いしているパートナー企業さんからご紹介を受けたのがきっかけです。デザインの会社は開発のことをわかる会社が非常に少ない中、PIVOTさんは自社内にエンジニアの方がいて開発もされているということだったので、「これはいいね」と。
それで検討を重ねた結果、最終的には弊社を中心として、デザイン面をPIVOTさん、開発面をパートナー企業さんと契約することになりました。
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当初、UIデザインにどんな期待をお持ちでしたか?
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〈バリューHR〉 S様
私たちにとってアプリのUI設計は未知の領域。だからこそ「プロに任せたい」という思いがありました。
単なる見た目だけではなく、長く使ってもらえる仕組みづくりを期待していました。
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〈バリューHR〉 Y 様
アプリのインターフェースの開発に、そもそも我々は慣れていなくて。もっぱらWEBサイトだったので。アプリならではの、花の絵などの図案だけではなくて、それを画面遷移で使うのが相応しいとか、そういう提案をすごく期待はしていました。
アプリならではの総合的な話を出していただいて、それにこちらが納得しながらどんどん詰めていければなという気持ちがありましたね。
話しながらデザインしていく。共創が生んだ「納得の進め方」とは
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初めてPIVOTからご提案を差し上げた際の感想をお聞かせください。
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〈バリューHR〉 Y様
プロジェクトが始まる前は、我々のサービスが結構、複雑なので、「この短期間でPIVOTさんが一緒に伴走していただくことって、物理的にできるのかな?」という不安があったのです。けれど最初にご提案をいただいたときに、やりたいことをご理解いただけていて。
実はPIVOTさんには、事前に1回しか説明をしていなかったのですが、そのときに私がお渡しした資料の中から色々と要素をピックアップして、きちんとご提案いただけたというところが、安心感につながりましたね。
サービスの背景や、今回開発したアプリとはあまり関係のないサービスについても深掘りして聞いていただけたので、短期間であってもより深く理解しようとする姿勢をものすごく感じました。
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〈PIVOT〉 西田
プロジェクトの中で何をするかっていうところを記載する、マイルストーンのページがあったのですけれども、それぞれのメンバーからどんなアウトプットが出てくるかをわかりやすくお伝えするための資料として、スライドを用意したりもしました。
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〈バリューHR〉 S様
PIVOTさんからは、相手に寄り添ってくれる姿勢をすごく強く感じます。実装するのはシステムなのですけれども、人の心を感じるというか。そこがいいですね。
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〈バリューHR〉 Y様
私も、感心した点があって。
競合他社のアプリを多岐にわたって詳しく調べてくれて、我々も初めて見るものもあったりして。ああいうふうに独自に深掘りして調査を進めて、それを共有していただけたことは、とても勉強になりましたし、発見もありました。
我々に寄り添って、そして引っ張っていただけたことに、感謝しています。
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〈PIVOT〉 田中
世の中には色々な業種やサービスがあって、お客様から「私たちと同じ業界の実績がありますか?」とよく聞かれます。
そこは実績があるケースもないケースもあるのですが、PIVOTの強みとして、色々なプロダクトやアプリサービスを作っていくにあたってサービスや業務に対する理解を非常に大事にしています。
とはいえ、同じ業界のアプリは画一的になりがちなところもありますから、そうならないように心掛けていますし、弊社としてはお客様と創り上げていくプロセスを非常に大事にしています。それが先ほどいただいたお言葉に反映されたのかなと、うれしく感じました。
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印象に残ったやり取りや進め方について教えてください。
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〈バリューHR〉 Y様
ワイヤーフレームの段階から、本当に細かい部分……例えば複雑に分岐するところや、「ここにIDとパスワードを切り替えるアイコンが欲しかった」というようなところを、言わなくても反映してくれました。
そうしたことを当たり前にやっていただけたことが、すごくうれしかったのが1点。
2点目は、特にデザインのフェーズになってから、デザインが出てくるたびに「あ、可愛いな」とか「色使いが素敵だな」とか、個人的にワクワクしていました。
後半になると時間もなくなって余裕がない部分はあったのですが、それでも定例のたびにデザインを見ると気持ちが華やいでいましたね。
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〈PIVOT〉 西田
デザイン的に工夫したかったのと、他社でやっていないことをやっていきたいというご要望をいただいていました。
何回もディスカッションを重ねて、最後に着地したデザインばかりです。本当に何度もディスカッションにお付き合いいただき、ありがとうございました。
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ワークショップ形式の進行についてはいかがでしたか?
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〈バリューHR〉N様
今回は初めてのお付き合いということで、アプリのトーン&マナー(以降:トンマナ)を決めるために、PIVOTさんが事前に弊社の業務やヘルスケア業界のことを調べてワードをチョイスしてくださり、そのワードを書いたカードを使ってゲームのような形でのワークショップがありました。
印象的だったのは、一般的なワードだけでなく弊社ならではのワードも用意してくださったこと。弊社のためのワークショップなのだなととてもうれしかったですし、参考になる進め方だったなと思いました。
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〈PIVOT〉 西田
PIVOTでは、お客さんの持っている価値を踏まえて、どんなプロダクトがユーザーに刺さるのかですとか、どんなUXにするかといったところをよく話し合うためにワークショップを使うのですが、トンマナを決めるためのワークショップは初めての試みでした。
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ドキュメント整備や提案資料の見せ方で「わかりやすい」「納得できた」と感じた場面はありましたか?
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〈バリューHR〉 Y様
定例の資料は毎回、ビジュアルでデザインを見せていただいたので、非常にわかりやすかったです。
またミーティング時には、毎回ネクストアクションを整理していただき、それに対しての期日を設定して進めていただけたので、タスクの漏れはお互いが最小限にできていたと思います。
事前にアジェンダを提示していただいたりもしていたので、社内の事前調整もできて、やりやすかったですね。
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スケジュールや合意形成の進め方について、安心感はありましたか?
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〈バリューHR〉 Y様
「このこれはいつまでに決めればいいですか?」と確認しながら進められたのは、やはりPIVOTさんが寄り添って対応していただけたからだと思います。
ダメ元のお願いにも嫌な顔をせず、できる限りの対応をしてくださいましたし。合意形成をしつつも非常に柔軟性があって、すごく良かったなと思っています。
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〈PIVOT〉 小倉
そう感じてくださったなら、よかったです。
足りないところがたくさんあったと思うのですが、自身で考えられるパターンを全力で出して、それを1回、1回のミーティングでお見せするように務めました。
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〈バリューHR〉 S様
今回は時間のない中でデザインを仕上げなければいけないプロジェクトでしたから、最初の段階で全体スケジュールを引いたものに乗せるため、打ち合わせでも毎回、必ず「何分までこの議題です」と区切って進行してくれました。
こうした小さい積み重ねで、最後が大きくなるような努力をすごく感じました。
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〈PIVOT〉 阿久津
確かに時間的な余裕はありませんでしたが、PMである私のほうで時間を区切ったりして、お客様が迷子にならないような工夫をさせていただきました。
今回はアプリのデザインだけでなく、会議自体もきちんとデザインをしていくといいますか……そうした部分をうまく体現できたなと感じています。
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〈PIVOT〉 田中
本当に、私たちだけでなくバリューHR様がとても大変な中でも丁寧にご対応くださったことで、スムーズに進められたと思っています。
完成した瞬間、“うちのアプリが一番カワイイ!”と胸を張れたんです
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完成したデザインを見たときの率直な感想を教えてください。
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〈バリューHR〉 Y様
最初に見た瞬間、「カワイイ!」と思いましたね。
競合他社のアプリもいくつか見ていますが、“我が子は可愛い”というか、我々のアプリが一番可愛いと思っています。改善点はまだありますけども、他と比べて一番おしゃれで素敵だなって、勝手に思っています。
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〈バリューHR〉 N様
短い期間の中でもこだわりたいところはこだわりましたし、デザインの面もかなり無理を言って、いろいろご対応いただいたので、本当に最終的なアプリを見た時はうれしかったです。
社内の他のメンバーにも、ついつい見せたくなっちゃうような、自慢したいアプリになったと思います。
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〈バリューHR〉 Y様
最初に出してもらったシンプルなデザインが、時間を重ねるごとにどんどんブラッシュアップされて、とても面白い体験をしたなと思っています。一つ一つのカワイイところが進化して。
まだグラデーションが動くところを見ていないので、今からすごく楽しみです。こういうワクワクが実現できたなと率直に感じています。
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〈バリューHR〉 S様
途中、デザインの選択基準に「カワイイ」という思考を取り入れてからは、「このほうがカワイイんじゃないの?」とずっとそう言っていました。
実はボツになったデザインの中にもカワイイのがあって、未だに思い出します。もっともっと可愛くなるように、今後も追求していきます(笑)。
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〈PIVOT〉 西田
初回のデザインをドンピシャで出せなかったところは自分のスキル不足ですが、ブラッシュアップしてお褒めの言葉をいただけたことはホッとしていますし、私も「我が子、頑張れ」という気持ちです。
またトップページの3DイラストをバリューHR様が一緒に探してくださって、本当に感謝しています。
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バリューHR様社内やクライアント(健保団体・企業)からの反応はいかがでしたか?
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〈バリューHR〉 Y様
まだリリース前なのでクライアントには全体像をお見せしてないのですが、弊社の顧客向けに今年の目玉となるコンテンツを紹介する場で「アプリをリリースします」とお伝えしたところ、期待感はいただいています。
しかもその日の乾杯の挨拶は「アプリ待ってました!」で、プレッシャーを感じるとともに、お客様に恥ずかしくない可愛いアプリができたなと思っています。社内からも同様の声が届いていますので、起爆剤になればいいなと。
また、良いアプリだからこそ、より良くしたいという意見も出ています。
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〈バリューHR〉 S様
トップの背景がグラデーションで、そこが動くようになっているのが推しポイントです。
また毎月お花が変わっていくので、その様子を見て皆さんが前向きな気持ちになっていただきたいなと思っています。
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ユーザー視点で見ると、今回のアプリはどのように変化したのでしょうか?
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〈バリューHR〉 Y様
アプリを使って何歩歩くと花が咲いていく、というような紙芝居的な変化がありまして、たくさん歩いたことが見た目にわかるようになりました。
歩数以外にも、体重や血圧を計測するとグラフ表示されますので、「たくさん歩いたら体重が落ちてきた」といった変化を、アプリの見た目で判断することも可能になりました。
一緒につくる喜びが、次の挑戦を生む……共創の先に見えたもの
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このプロジェクトを通じて、バリューHR様社内でどんな変化がありましたか?
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〈バリューHR〉 Y様
アプリという一つのプロダクトができたことで、「次はこんなことができるよね。こういうことがしたいね」という、ちょっと未来への期待感が生まれましたし、「お客様へもポジティブな提案ができるね」という、期待感に対する反応を受け取っていることが、とてもうれしいですね。
プレッシャーも感じつつですが。
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PIVOTとのプロジェクトをひとことで表すとしたら何でしょうか?
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〈バリューHR〉 S様
一言でいうなら「面白い」ですかね。
なぜかというと、キックオフミーティングの時に、スタッフ皆の趣味や近況を話し合ったのですが、〇〇さんがサウナ好きとか、□□さんが誰のコンサートに行くのを楽しみにしているとか…そんなどうでもいいような情報のやりとりをすることで、仕事がやりやすくなったりして。
それが面白かったです。
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〈バリューHR〉 Y様
PIVOTさんは、懐にぐいっと入ってくるというか、デザインが初めての我々を引っ張ってくれて、共に成長していけるなと感じました。
弊社はちょっと難しい業態で、アプリを実際に使うのは健保組合員さんなのにアプリを導入するのは健保さんなので、BtoBでもありBtoCでもあります。
なのでなかなか難しいアプローチだったと思うのですが、そこをすごく初期の頃からぐっと懐に入って、一緒にものを考えていくというスタンスが光っていたと感じます。
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〈バリューHR〉 N様
このプロジェクトを一言で言うなら、「チームだったな」と思います。
コミュニケーションツール上で窓口だった阿久津さんと弊社のYが、本当に頻度の高いキャッチボールをしてくれていたので、それをきっかけに議論や会話も弾んでいましたし、今まさに頑張ってくださっているな、考えてくれているなというところがわかって、1つのチームとしてプロジェクトを進行していることが感じられた4カ月間でした。
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〈バリューHR〉 Y様
先に言われてしまったのですが、一言付け加えるなら、「チームであり、頼れるパートナーとして伴走してくれた」と思っています。
弊社も社内をまとめるのがめちゃくちゃ大変だったのですが、今回のアプリは失敗できないミッションだったので、私たちがデザイン面の知識が欠けている分、デザインだけではなく開発にも長けているPIVOTさんというプロの皆様にパートナーとしてサポートしていただいたことで、デザイン面は要望を出すだけでまとめてくださって助かりました。
「任せきれる」と言いますか、全部自分でやらなくても、ここはPIVOTさんにお願いできるという安心感。レスポンスも、お忙しいのに早めに回答してくださいましたし、本当にありがとうございました。
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バリューHR様のコメントを受けて、PIVOTから一言どうぞ。
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〈PIVOT〉 阿久津
バリューHR様は、すごく丁寧に一緒に走ってくださって……。先ほどから私たちのことを「伴走する」とか「パートナー」とおっしゃってくださっていましたが、PIVOTとしては手を取って一緒に走りながらも、ちょっと急かしてしまうような事もあったかと思います。
そんなときにも並んでいられたのは、バリューHR様側が「ここはどうなっていますか?」と丁寧に確認してくださって、かつスピードも速かったからだと思っています。本当にありがとうございました!
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今後PIVOTに期待したいこと、または次に一緒にやってみたいことなどおうかがいできますか?
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〈バリューHR〉 Y様
「さらなる可愛い」と「さらなるワクワク」を、一緒に追求していただきたいなと思います。そしてお受けいただけるのであれば、ぜひぜひ次回もお願いしたいです。
私たちと、弊社のサービスをよく理解していただけている人とやっていけるのは、大きな強みだと思っています。
ただし、やりたいことが次から次へと社内で上がってくるので、多分、今回よりも注文が多めになると思います(笑)。私たちもメンバーを追加して、お願いすることを整理して勉強しておきます。
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〈PIVOT〉 西田
私たちにとっては、このプロジェクトそのものが宝であり、とても濃い時間でした。
プロジェクトの進行やデザインの見せ方などなど……とても勉強になりましたし、振り返りの時間まで含めて、すべてが有意義だったと感謝しています。
次回もぜひ、よろしくお願いいたします!
座談会の機会をいただいて…
今回、取材にご協力いただいたバリューHRの皆さま、本当にありがとうございました!
「かわいさ」と「使いやすさ」を一緒に追いかけた時間は、まさに“共創”そのものでした。
見た目の心地よさだけでなく、そこに込めた想いまで伝わるデザインが生まれたことをうれしく思います。このアプリが、これから多くの方の毎日に寄り添い、愛される存在になっていくことを楽しみにしています!!
健康管理のポータルアプリ UIデザイン「バリューライフアプリ」の実績ページは、こちらよりご覧いただけます👇
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