「PoC開発」と聞いてピンとこなかった話|システム開発 必須知識

PIVOT Column 編集部 Member

2021.7.30 (更新日 2023.12.06)

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中途入社2年目、PIVOTコラム編集部です。
昨期までは組織開発部に所属していましたが、組織改編に伴い、

今期からはお客様とより近いポジションでお仕事をしています。

 

PIVOTに入社して新たに出会った用語などの中から、その概要や主な使途について書き留めていたものをまとめていきます。
自分と同様に、対象の用語にあまり馴染みのない方や、知ってはいるが整理できていないといった方のお役に立てれば幸いです。

もくじ

PoCとは企画の検証工程を指す

今回の記事で取り上げるのは、”PoC”についてです。記事のタイトルのとおり、初めて聞いた時はまだイメージがぼやけていました。

 

結論、PoCとは「アイデアや企画構想(コンセプト)を実現すべきか否かを判断する為の検証工程」を指します。
中〜大規模のシステム開発などで、企画からいきなり要件定義に移れるプロジェクトはありませんよね。意思決定を行う際のリスクヘッジとして、可否を含む実現可能性の検証を行うはずです。

 

このように、ITを活用した新規ビジネスの立案などにおいては必須の工程と言えます。
「PoC..”開発”?」と、”開発”が何を指すのかがわかりませんでしたが、システム開発やソフトウェア開発分野における言い回しであって、意味合いとしては”実施する”と同義のようです。

PoCの定義

PoCという言葉は医薬品業界で使われていたもの

PoC(ポック)とは”Proof of Concept”の略ですが、直訳すると”コンセプトの証明”になります。Wikipediaには、「概念実証」として、

 

“新たな概念やアイデアの実現可能性を示すために、簡単かつ不完全な実現化(または概要)を行うこと。あるいは原理のデモンストレーションによって、ある概念や理論の実用化が可能であることを示すこと。”

 

と、書かれています。

 

さらに調べてみると、PoCという言葉、元は医薬品業界での

新薬開発(臨床試験工程の一部)で使われることが多かったもののようです。
参考:https://answers.ten-navi.com/dictionary/cat04/3927/

 

もちろん使用される業界やシーンによって、その意味は多少異なってきます。
例えば、映画業界では映画化権の獲得、スポンサーへのPR、キャスティングでのオファーなどに使用する短篇フィルムを指しますし、
メーカーなどが行うクラファンでのテストマーケティングも、ユーザーのフィードバックからアイデアを検証するPoCの工程となります。

実施するメリットと注意点

PoC開発のメリット

PoCを実施する最大のメリットは、プロジェクトの早い段階で、その後の展開予測や意思決定を容易にできることです。
言わずもがな、リスクやコストの抑制に加え、投資や技術開発においても非常に強力な判断材料となります。

 

注意点としては、高度なプロジェクト管理スキルを要し、実行のハードルがやや高いという点です。
あくまで出来上がるのは検証段階の未完成品です。それに対して質を求め過ぎた結果、想定よりも工数が増大してしまうといったケースも珍しくありません。

 

プロジェクトの成功確率を大幅に上げてくれる魅力的なものだけに、PoCの実施経験や実績のあるメンバーがいない場合は、検証自体がうまくいかない可能性が高いです。
検証すべき内容から適切な目的を設定し、達成に向けたプロセスを踏み間違えないようチームを牽引するのは決して簡単ではありません。

「PoC開発」まとめ

以上、PoCの概要、使途についての大枠でした。
こうして整理すると、プロジェクトの成功に一番深く関わってくる工程とも言えるかもしれませんね。

 

昨今のビジネスにおいても、増え続けるITが担う役割に比例して不確定要素も増えている為、よりPoCの重要性が高まってきています。
実際に弊社へ頂くお問い合わせでも、「まずは実現可能性についてご相談させてください」という内容をよく見かけます。

 

ハードルはあれど、プロジェクトの初期段階から成否を見極めることができるPoC

PIVOTでは設計の段階からデザイナやエンジニアがひとつのチームとなり、プロジェクトに取り組みます。

ビジネスをグロースさせるデジタルプロダクト開発のご相談は、是非PIVOTまで!

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