UIデザインのプロが、潜在的な課題を徹底解析。PIVOT独自の視点と施策によるプロダクト改善

大場 千夏 Oba Chinatsu PRプランナー

2025.6.11 (更新日 2025.6.11)

UIデザインのプロが、潜在的な課題を徹底解析。PIVOT独自の視点と施策によるプロダクト改善

PIVOTでは豊富な経験と知見を活かし、ユーザー目線を意識したUX/UI設計やデザインを提供しているほか、自社でUIの知見を持たれていないお客様向けに、UIコンサルティングも実施しています。

 

今回は株式会社ヒューマンサイエンス様からのご依頼で、AI翻訳ツール「MTrans for Office」のUIデザイン改善を担当しました。

 

外部のパートナーへ依頼することに対し、当初不安感を持たれていたヒューマンサイエンス様ですが、PIVOTならではの真摯な姿勢とユニークな試みで対応。その様子について主要メンバーである田中未来さん、濤川知穂さん、伊藤環さんにお話を聞かせていただきました。

お話を聞いたのは…

プロジェクト主要メンバー(田中、伊藤、濤川)

もくじ

PIVOTの姿勢を明らかにすることでお客様の不安を払拭

  • ヒューマンサイエンス様からはどのような経緯でご相談いただいたのでしょうか

  • 田中

    ヒューマンサイエンス様は自動翻訳ツールを提供されている会社です。その中でMicrosoft OfficeにアドインするAI翻訳ツール「MTrans for Office(以下、MTrans)」のUI改善のご相談をいただきました。既存ユーザーからは「機能やUIが分かりにくい」というご指摘を受けることがある一方で、自社内でUIに関する知見を持っていないため具体的な改善に至っていないことに悩まれていました。

     

    また、新規ユーザーが「MTrans」のトライアルからサービスインに至るまでのフローが分かりにくく、トライアルで離脱してしまうケースも多いということで、フローの見直しもご相談いただきました。

  • 伊藤

    ヒューマンサイエンス様ではUIデザインに関して、外部のパートナー企業にご依頼をすることが初めてだったこともあり、不安を抱いていたようです。特に開発チームの皆さまは、プロダクトに深い思い入れをお持ちであり、「今まで自社で対応していたのに、プロダクトのことを知らないPIVOTがデザインを作れるのか」と懸念されていました。

  • お客様が抱いていた不安感を払拭し、PIVOTにご依頼いただいた決め手は何だったのでしょうか。

  • 田中

    ご提案の段階で現行のプロダクトに対する簡易的なレビューを行い、UIデザイン観点で見た課題感と具体的な改善案をいくつか提示しました。これによりお客様にPIVOTが「どのような観点で」「何をしてくれるのか」をご理解いただけたのだと思います。

  • 伊藤

    実際にプロダクトを開発する側は「機能面」で見てしまいがちですが、PIVOTでは一般ユーザーの視点で、実際にプロダクトを使う流れを細かく見ていきます。この第三者目線も決め手になったと思います。

プロダクトに「触ってみる会」で課題を明確化

プロダクトに「触ってみる会」で課題を明確化
  • 今回のプロジェクトでは、実際に「MTrans」を使ってみたそうですね。

  • 涛川

    お客様が認識していた課題感が「一括置換の操作が伝わりにくい」「機能の使い分けが分かりにくい」といった具体的な部分が多かったのですが、今回の目的の一つが「初心者でもマニュアルなしで使える」ことだったので、具体的な話の前に大枠の改善案を検討する必要があると考えました。

     

    そこでチームメンバー全員でプロダクトに「触ってみる会」を設け、実際に操作したときの課題感や質問事項を洗い出すことにしました。

     

    実際に使ってみると「どこを触れば何ができる」のかが初見ではほぼ分からず、一つひとつ操作しながら機能の確認と整理を進めたことを覚えています。

  • 伊藤

    「触ってみる会」の様子をビデオ撮影したのがPIVOTらしい試みだったと思います。初心者が実際に操作している様子をイメージして撮影したのですが、かなりざっくばらんに話していて「この機能、全然分からない!」といった発言も飛び出していて…

     

    最終的にこのビデオをお客様にも見ていただこうか迷ったのですが、初心者のリアルを伝えるためにお渡ししたところ「初心者はこんな感じで操作して、ここに悩んでいるんですね。参考になりました。」とおっしゃっていただきました。

  • 濤川

    PIVOT社内の様子も伝わって「雰囲気が良いですね」とも言っていただきましたね。

  • それはユニークな試みですね。他に工夫したことはありますか。

  • 濤川

    打ち合わせの際には必ず「前回のおさらい」と「今回のゴール」を確認することで、今回は何を進めていくか認識のすり合わせを意識的に行っていました。

     

    お客様が不安感を抱かないように、最初にご提案したスケジュールどおりに進んでいるかどうか、進捗をきちんと把握していただくことは徹底しましたね。

  • 伊藤

    濤川さんの進め方がとても丁寧だったと思います。お客様からのご要望に対してさまざまな案を出し、一つひとつ検討しながら進めていく姿勢が信頼関係の構築にもつながったのではないでしょうか。

     

    最終的にはお客様も積極的に意見を出してくださるようになり、プロジェクトとしてのまとまりを感じました。

  • 濤川

    実際にプロダクトを使うことで機能を理解しようとする姿勢と、丁寧な進め方がお客様の安心感につながったのだと思います。

初心者でも迷わずに操作できるUIデザインを徹底的に検討

  • 今回はプロダクトのUIデザイン改善とフローの見直しが課題でしたが、どのように進めていったのですか。

  • 濤川

    UIデザインに関しては実際にプロダクトを使いながら機能と課題を洗い出し、初心者でも使いやすいデザインに整理しました。

    例えば、一つのタブの中に複数の機能が混在していたので、機能ごとにタブを分けてスッキリとした見た目にしています。

     

    また、メイン機能である翻訳を大きなボタン一つで表現し、その他の機能を構造化することで、初心者でも迷わずに使えることを徹底しました。

     

    ラベルの検討もポイントの一つです。例えば、「ポストエディット」というラベルは意味としては正しいのですが、初心者には機能がイメージしづらいので「編集」というラベルに変更しました。このように「意味」と「伝わりやすさ」のバランスを見ながらラベルの調整をしています。

  • 田中

    お客様との会議で出てきたご意見を、濤川さんがその場で画面に反映して「このようなイメージですか?」という確認を毎回行っていました。

     

    その点も大変ご評価いただいておりました。

  • 伊藤

    UIエキスパートレビューではプロダクトUIのレビューだけでなく、トライアル案内メールの文面やインストール画面のUIデザインなどの評価もしました。

     

    初心者でも迷わずインストールを完了できるよう、メールの文面を分かりやすいものにしたり、インストールのステップ手順を見直したりする提案をしました。

自社では気付かない課題もPIVOTは見逃しません

自社では気付かない課題もPIVOTは見逃しません
  • ヒューマンサイエンス様のように自社でプロダクトを開発している会社が、外部パートナー企業であるPIVOTにご依頼をされることで、どのようなメリットが得られると考えていますか。

  • 伊藤

    お客様ご自身ではなかなか気づきにくい自社プロダクトの課題に対し、ユーザー目線とUIデザインのプロとしての目線、両方からアプローチできる点です。

     

    プロダクトだけに限らず、今回のようにトライアルからインストールまでのフローが分かりにくいという課題にも、両方の視点を持つPIVOTだからこそ「何が問題で」「どのようにすれば良いか」を細かく打ち出すことができたと思います。

  • 濤川

    デザインの視点だけでなく、デジタルプロダクトに関する知識やノウハウを持っているデザイナーがいるので、お客様とのやり取りもスムーズに進みます。例えば今回のプロジェクトでは、アドインの制約や実装時のデータ処理など技術的な話も出てきましたが、すんなりと理解できました。

     

    PIVOTでは日頃からデザイナーとエンジニアが密にコミュニケーションを取っているので、デザイナーもエンジニアリング視点が自然と身についているのだと思います。

  • 田中

    お客様とのコミュニケーションを積極的、かつ誠意を持って行うので、限られた時間内でもスムーズに意思疎通ができるのがPIVOTの強みです。

     

    また、今回のプロジェクトでは「触ってみる会」の動画を作ってお客様に提供しましたが、こういった本来のご依頼範囲ではないところも、お客様の役に立つのであれば積極的にチャレンジするところもPIVOTらしさだと思います。

     

    自社では見えない潜在的な課題の掘り起こしから解決策の提案まで、親身になって対応しますので、お気軽にご相談していただきたいです。

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