サービスのグロースにデザインで貢献。大規模開発のデザインパートナーも!
2023.8.28 (更新日 2024.6.17)
株式会社マネーフォワード様
プロジェクト概要
株式会社マネーフォワード様は、「お金」に関するサービスを事業領域に、さまざまなプロダクトを生み出してきた日本を代表するフィンテック企業です。個人向けの家計簿アプリから、法人向けクラウド会計ソフト、金融機関向けプラットフォームなど、toB,toCの垣根を越えて、お金に関する課題解決を促進するサービスを提供しています。
PIVOTにお声がけいただいたのは、2021年、マネーフォワード様が金融機関などをクライアントに展開しているサービス開発プロジェクトのデザイン領域のオファーでした。
以降、既存サービスのデザイン支援や、新規アプリ開発など、複数のプロジェクトでご一緒させていただいています。
もくじ
プロジェクトを前に進めるPIVOTが提供する「デザインの力」
今回は、マネーフォワード様のプロジェクトに携わった3名のPIVOTメンバーに、本プロジェクトのポイントや果たした役割、特に気を付けていた点を取材しました。
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マネーフォワード様から最初にお声がけいただいたきっかけはどのようなものでしたか?
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営業担当
マネーフォワード様は、常時複数のクライアント様との協業・受注案件をお持ちです。事業拡大のタイミングで、デザインリソースに不安があるということで、PIVOTにお声がけいただきました。
単なるデザイン作業者ではなく、エンドクライアントと直接やり取りをしながら案件を推進できること、案件によっては、リードデザインまで任せられるデザイナーを、とのご希望でした。
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2年間で複数のプロジェクトにジョインしています。PIVOTの関わり方は、どのようなものですか?
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営業担当
最初は2案件からはじまって、少しずつほかの案件も任せていただけるようになりました。
プロジェクトによって、運用フェーズに入ったサービスに対するデザイン支援だったり、新規開発サービスのデザイン・UX戦略だったりと、プロジェクトの状況に合わせて担当領域を変えています。
クライアント様社内の体制やプロダクトの特性を踏まえて、最適な参画体制を整えています。
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デザイナーB
プロジェクトによって、マネーフォワード様のデザインチームがリードを取るケース、PIVOTでリードするケースと、求められる役割も違います。
私が携わったプロジェクトでは、先方が主体になっているケースでしたが、その場合でもエンドクライアント様とのMTGなどには我々も参加して、一緒にデザイン提案を進めていました。
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デザイナーA
最初にお話を伺ったときから、「言われたことをそのままデザインするだけではなく、UX観点から一緒につくってほしい」と言うご要望をいただいていたので、議論しながら一緒につくる、という点は意識していました。
エンドクライアント様からのご要望でも、それを鵜呑みにするのではなく、長期的な視点に立ったサービス像を検討したり、改めてユーザー目線での提案をしたりするなど、積極的に意見を出すようにしていました。
アクティブなコミュニケーションを基にしたデザイン提案力
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具体的にはどのようなご提案をされていたのですか。
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デザイナーB
例えば、既存サービスの場合はプロモーションへの対応も必要になるのですが、エンドクライアント様がお持ちのプロモーションプランに対して、いまやるべきことを、長期的な視点に立って提案するようにしました。
PR露出に単発的に対応するのではなく、先々のプランも見据えて、より集客効率を高めるためのデザインを、チームで一緒に検討できたと思います。
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デザイナーA
既存サービスでは、どうしても「やりたいこと」「実装したい機能」が膨らんでいくのですが、その整理や優先順位付けをPIVOTから提案することもありましたね。
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デザイナーB
そうですね。ユーザーの利用動向を見たり、実装難易度を検討したりするなかで、ときには実装を見送ることもありました。
課題を明確にしたことで、あえてそういう決断をすることができたのかなと思います。
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マネーフォワード様社内のデザインチーム、開発チームとの連携はスムーズでしたか?
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デザイナーA
プロジェクトチームとしては、マネーフォワード様、PIVOTの混成チームなのですが、一緒に考えるチームワークは大切にしていましたね。
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デザイナーB
そうですね。エンドクライアント様、マネーフォワード様社内のPM、デザインチーム、開発チームと、関わるプレイヤーが多い分、コミュニケーションを密に取るよう心がけていました。
特に、エンジニアさんとは相談して進めることが多かったですね。実装の実現性を相談したりできる環境だったので、そこはありがたかったです。
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営業担当
PIVOTは創業当時から「デザイン×エンジニアリング」を事業の両輪と考えていて、普段から社内でエンジニアとデザイナーがよく会話をしています。ですから、システムの仕組みを理解したうえでUIのあるべき姿を検討する、という考え方が身に付いています。
外部エンジニアチームとの連携についても、安心して任せられるという面はあると思います。
深いサービス理解に基づいたUI/UX構築
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本プロジェクトの醍醐味はどのようなところにありますか?
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デザイナーA
今回携わったプロジェクトは、いずれもコンシューマー向けの「お金」に関するプロダクトです。
ユーザーにとって、もっとも身近で大切な「お金」に関する課題や困りごとを、UIデザインとUXデザインの力で解決する。お金の管理や手続きは、どうしても複雑になりがちですが、それをUIでどうわかりやすくしていくかと言う点は、常に考えていましたし、デザインの力を発揮できる分野かなと思いました。
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デザイナーB
エンドクライアント様のサービスの規模がとても大きいのも、やりがいがありました。
ユーザー数も数十万人、将来的には数百万人が使うことを想定しているので、老若男女にとって使いやすく、わかりやすいデザインについて考えることが多かったです。
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金融関連のアプリは、サービス理解が大変そうです。
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デザイナーA
お金に対する考え方は、時代によって変わっていきますし、次々に新たなニーズも生まれてきますよね。
マネーフォワード様が提供されているサービスは、そういったニーズの変化をキャッチして、サービスに落とし込んでいくので、これまでになかったコンセプトや機能が必要になってきます。
やはり、そこをきちんと把握してデザインに落とし込む必要性がありますし、先述の通り、管理や手続きの煩雑さもあったので、業務フローを理解するための時間はじっくり取りました。
業務の理解があいまいだと、プロダクトをつくる上での判断ができないんですよね。本当にわかりやすい画面になっているのか、このお知らせを出すタイミングはいつがいいのか。そういうことを、腹落ちして理解していないと、UIにも迷いが出てしまうと思います。
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デザイナーB
使っているユーザーの気持ちを理解するためにも、サービス理解・把握は欠かせません。
既存サービスの場合は、ユーザーの利用データがあるので、その動向も見ながら、わかりやすいUIになっているのか、使われていない機能はどこで離脱しているのか、といったことを参考に、理解を深めていきます。
既存サービスの場合は、業務フローや機能の理解はもちろんですが、当初のデザイン意図を汲み取ることも、重要になって来ると思います。
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営業担当
マネーフォワード様は、金融系アプリのトップランナーなので、プロダクトも世の中にまだないサービスである場合があります。こういったプロダクトをつくるうえで、サービスに対する理解、業務フローの把握は欠かせません。
サービスの提供意図や、ユーザーの感情を腹落ちして理解しないと、その場だけのUIになってしまう可能性もあります。だからこそ、サービス理解・ユーザー理解については妥協せず取り組んでもらっています。
サービスの価値を高めるデザインパートナー
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デザイン領域に関するPIVOTの強みはどこでしょうか?
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デザイナーA
例えば新規のサービスなら、一緒にコンセプトから検討して、UXをご提案することもできますし、既存のサービスなら、レビューを通して改善点をご提示することもできます。
また、チーム体制についても、クライアント様社内のチームと連携を取りながら進めることもできますし、PIVOTでリードを取ることもできます。
いろんな形でのお手伝いができるのが、PIVOTの強みだと思うので、お困りごとがあれば、まずご相談いただけたらと思います。
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デザイナーB
クライアント様がビジネス上で目指したいサービス像と、ユーザー目線での使いやすさ、快適さ、両方を意識しながらプロダクトをつくっています。
表面的なデザインだけを直すのではなく、改修に至った経緯や、最終的に目指したい形を一緒に話し合いながらプロジェクトを進めていけるのが、PIVOTの良いところだと思います。
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営業担当
今回のプロジェクトのように、外部の方とチームを組んで仕事をしてきたデザイナーがPIVOTにはたくさんいます。
デザインの技術やスキルはもちろんですが、プロジェクトを前に進めるためのコミュニケーションや、チーム作りのお手伝いができるのではないかと思います。
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