来たる2024年!気になるデジタルトレンドについて語ります!

半田 樹里 Juri Handa 営業企画

2023.12.21 (更新日 2023.12.21)

こんにちは。PIVOTの営業企画 半田です。

あっという間にもう年末ですね。

今回のコラムでは、2024年のデジタルやITの動向をお伝えします!

もくじ

Google Chrome サードパーティーCookieの完全廃止

サードパーティークッキー

2022年4月より改正個人情報保護法が施行されたことにより、現在では多くのWEBサイトで最初にアクセスするとCookieの同意に関する画面が表示されていますね。

 

サードパーティーCookieとは、訪問しているサイト以外のドメインから発行されるCookieのことを指します。サードパーティーCookieを利用すると、WEBサイトを横断したトラッキングができるので、自分が閲覧した商品やサービスの広告が別のWEBサイトで表示される、といったことを可能にします。

 

そもそもCookieとは…?という方はこちらの記事で解説しているので是非ご覧ください。

https://pivot.jp/column/web-cookie/

 

既にApple社のブラウザSafariでは、デフォルトでサードパーティーCookieを完全にブロックしています。

世界で最もシェア率が高いGoogle社のChromeでも、サードパーティーCookieの完全廃止に取り組んでおり、2024年中にはChromeでも完全廃止となる予定です。

世界でシェア率の高いGoogle社のブラウザChrome

ここまで読んで、「あれ、そうなるとWEB広告はどうなるの…?現在利用しているターゲティング広告はできなくなるのでは…?」と思った方もいらっしゃいますよね。

 

Google社ではサードパーティーCookieの代替として、プライパシー保護とターゲティング広告や分析の両方を実現する「Privacy Sandbox」を開発中です。

以下のページでサードパーティーCookie規制とPrivacy Sandboxの開発スケジュールを公開しています。

Google社Chromeのサードパーティ対応スケジュール

リターゲティング広告などを運用している方は、2024年にPrivacy Sandboxのような新たな技術の導入やWEBサイトの改修が必要になるかもしれません…!

WEBサイトなどにおけるアクセシビリティ対応が義務化

ウェブアクセシビリティ

最近は、WEBサイトのリニューアルにおいて、アクセシビリティ対応のご要望をいただくことも増えてきました。

 

この背景として、2024年4月1日に施行される改正後の「障害者差別解消法」があります。

これにより、これまでは行政などの公的機関に対して義務化されていた、障がいを持つ利用者に対する「合理的配慮の提供」が、民間事業者にも求められるようになります。

 

以下は内閣府のWEBサイトに記載している内容です。

「障害者差別解消法」では、行政機関等及び事業者に対し、障害のある人への障害を理由とする「不当な差別的取扱い」を禁止するとともに、障害のある人から申出があった場合に「合理的配慮の提供」を求めることなどを通じて、「共生社会」を実現することを目指しています。
「合理的配慮の提供」とは、障害のある人から「社会の中にあるバリア(障壁)を取り除くために何らかの対応が必要」との意思が伝えられたときに、行政機関等や事業者が、負担が重すぎない範囲で必要かつ合理的な対応を行うことです。
「合理的配慮の提供」は、これまで行政機関等は義務、事業者は努力義務とされていましたが、改正法により、令和6年4月1日から事業者も義務化されることとなります。

出展 : https://www.cao.go.jp/press/new_wave/20230331_00008.html

この「合理的配慮の提供」に対応するために、WEBサイトのデザイン改修や読み上げ機能の追加など、アクセシビリティ対応の需要が加速することが予測されます。

 

デジタル庁では、ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックを公開しています。一般知識としても勉強になる内容なので一度目を通してみることをオススメします!

https://www.digital.go.jp/resources/introduction-to-web-accessibility-guidebook

 

アクセシビリティについては、こちらの記事でもUXデザインの観点でPIVOTのデザイナーの声を交えて取り上げています。

https://pivot.jp/column/web_accessibility/

AGI(Artificial General Intelligence)の時代がやってくる!?

AGI

最後は、2024年ではなく、近い未来に実現すると言われているAGIを取り上げたいと思います。

AGIは、Artificial General Intelligenceの略で、日本語だと「汎用性人工知能」と記載されます。

 

私が初めてAGIという単語を聞いたのは、2023年10月に開催されたソフトバンク社主催のイベント「SoftBank World 2023」での孫正義氏の講演でした。

AGIが実現されたら20年後には人工知能は人間の知能の1万倍になる、その差は現在の人間と金魚(AGIが人間だとしたら人類は金魚)という主旨の話を聞いて衝撃を受けました。

 

「AI(人口知能)と何が違うの?Chat GPTは?」と思った方もいらっしゃると思います。AGIもAIといえますが、現在存在しているAIとの違いは、データや経験をもとに自ら学習し、新たな情報なども踏まえて判断や問題を解決をすることができる、という点です。

まさに人間のように考えて行動ができる、ということですね。(スター・ウォーズのC3POやドラえもんのイメージでしょうか…)

ちなみに、AGIの厳格な定義は専門家の間でも完全に定まっていないようで、最新のChat GPT-4をAGIであるという人もいれば、AGIとは言えない、という意見もあります。

 

AGIを超えるASI(Artificial Super Intelligence)の開発も進んでいるとのことなので、今後は人口知能に関する話題や議論を目にする機会が多くなることが予想されます。

 

AGIの開発が進むと同時に、人工知能の倫理的観点に関する論争が増えていくことは、2023年10月に東京で開催され参加した世界デザイン会議でも話題にあがっていました。

 

今後、このような情報をキャッチして、デジタルリテラシーやデジタル倫理をいかに高めていけるかが、これからの社会生活において重要になると感じています。

2024年のPIVOTは・・・

pivot2024

2024年のデジタルトレンドについて、楽しんでお読みいただけたでしょうか。2024年も皆様のデジタル領域において頼りにしていただけるパートナーとなるよう、邁進してまいります!

 

PIVOTでは、WEBサイトのリニューアルにおけるUXデザインやRFP策定のご支援も承っております。(さすがにAGIの開発はしておりませんが…)

2024年以降の事業開発や施策の策定においてご活用いただけるサービスが多数ございますので、是非お気軽にお問い合わせください!

Next Column
Columnトップへ戻る

「真ん中に『人』がいる
デジタルサービス」をつくりませんか。

お仕事のご相談やお見積もりのご依頼、具体的なご相談は、こちらからお問い合わせください。

でも何から相談して良いかわからない...

無料

ふんわり相談室

「こんなことでも依頼できる?」
 ふわっとした質問・相談大歓迎

予約はこちら 予約ページより、ご都合の良い時間を選んでご予約いただけます。

資料ダウンロード

費用・制作期間など、PIVOTの各サービスの紹介資料をご参照いただけます。