ユーザー理解(顧客理解)への第一歩!!定量調査と定性調査の違い
2024.10.08 (更新日 2024.10.08)
こんにちは!UXデザイナーの松浦です。
PIVOTでは、日々多様なクライアントの新規事業開発や既存事業の改善(UXデザイン/UIデザインの改善)に携わらせていただく中で、「ユーザー理解(顧客理解)」が極めて重要であることをいつもお伝えさせていただいています。
ユーザー理解=ユーザーのニーズや期待、行動を深く理解することは、価値ある製品やサービスを提供し、競争優位性を確立、事業の成長につながると確信を持っているからです。
ユーザー理解…大切なのはわかるけど、実際どう進めるの?という疑問も、実際に多くのクライアントから頂きます。そこで、今回は顧客理解の第一歩として有効なマーケティング調査の中から、「定量調査」と「定性調査」について書いてみたいと思います!
もくじ
「定量調査」と「定性調査」は何が違う??
新規事業の開発、既存事業の改善(UXデザイン改善、UIデザイン改善)において、この2つの調査は重要な役割を果たします。それぞれの特性や使い方を理解して使い分けることで効果を最大限に引き出すことができます。
定量調査とは?
定量調査は、数値データを用いて特定の現象を測定する手法です。具体的には、アンケートや統計データの収集がこれにあたります。この調査方法の主な目的は、現象を数量的に把握し、トレンドやパターンを明らかにすることです。すなわち、数値で表すことのできる“量”を知るための調査手法です。
特徴
① 数値化: データが数値として表現されるため、結果を比較したり、分析したりしやすい。
② 大規模サンプル: 多くのユーザーからデータを集めることで、全体像を把握しやすい。
③ 客観性: 数値に基づいているため、主観的なバイアスが少ない。
定性調査とは?
定性調査は、ユーザーの行動や感情、意見などを深く理解するための手法です。アンケートやインタビュー、観察などを通じて、ユーザーの体験やニーズを掘り下げていきます。こちらはすなわち、数値では表しきれない「人」や「事柄」から得る“質”に迫る調査手法と言えます。
特徴
① 深掘り: ユーザーの思考過程や感情に焦点を当て、詳しく理解できる。
② 柔軟性: インタビューなどの過程で新たな質問を追加するなど、背景や文脈を詳細に掘り下げられる。
③ 主観的な理解: ユーザーの感情や背景を理解することで、より豊かなインサイトが得られる。
<図解>定量調査と定性調査のメリット/デメリット
定量調査は数値データを用いて客観的な分析を行うのに対し、定性調査はユーザーの意見や感情を深く掘り下げて理解するアプローチ、と言う事がわかりましたね。
それぞれの調査が持つ特徴は、比較してみることで有効なメリットがある反面、デメリットもあります。
定量調査のメリットは、客観的で再現性のあるデータを提供し、大規模なサンプルから統計的分析が可能な点です。しかし、データの背後にある人間の意図や感情を深く理解することは難しいです。
一方、定性調査のメリットは、顧客の意図や感情を深く掘り下げることで、文脈や背景を理解できる点ですが、サンプルサイズが小さく、結果の一般化が難しいというデメリットもあります。
それぞれのアプローチは独自の特性と利点を持ち、目的に応じて使い分けることで、より深い理解を得ることができるようになるのです。
<まとめ>多角的なユーザー分析で「人」が真ん中にいるデジタルプロダクトを作る
ここまでで、両者を組み合わせることにより、定量データの信頼性と定性的な洞察の深さを生かした、より包括的な顧客理解が得られることがわかりました。
PIVOTでは定量的なデータの収集、活用を行いながら、定性調査により重点を置き、ユーザー理解を深めることをおすすめしています
実際にユーザーと対面(リアルでも、オンラインでも)接する機会を設け、「なぜそのように感じたのか」「なぜその行動に至ったのか」といった質問を通じて、ユーザーの生の声を収集<インタビュー>し、その発言の背後にある潜在的な意識や動機、背景を浮き彫りにします。
定性調査は、ユーザーの実態をより深く把握するために非常に効果的であり、「『人』が真ん中にいるデジタルプロダクト」には欠かせない要素の一つと考えているからです。
ここまで読んでいただき、定量・定性調査の重要性についてかなりご理解いただけたのではないでしょうか。
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