【PIVOTのデザイナーが実体験!】身の回りにある UXデザイン “いい体験・よくない体験” Part.1
2024.2.13 (更新日 2024.11.29)
UXデザインとは?日々の暮らしにあふれる”体験をデザイン”すること
こんにちは!PIVOTの大場です。
PIVOTはデジタルプロダクト(WEB制作やアプリ開発、システム開発など…)を通じてユーザーの皆様に”最高の体験”を提供するべく、日々開発を行っています。私たちPIVOTが考える”最高の体験”には『良いUXデザイン』が欠かせません。
ユーザーが「良い!」と感じる体験をデザインするためには、真ん中に「人」がいることを理解・追求することが不可欠です。
日頃から様々な業界の方々とお話をさせていただく機会が多い中で、「UXデザインへの理解を深めることでサービスを成功に導きたい」というお考えの方が増えてきているな、ということを実感しています。UXデザインは、ビジネスやサービスを成功させる上でも欠かせない存在なのです。
そこで今回は、PIVOTのデザイナーが日々の暮らしの中で体験した『GOODなUXデザイン・BADなUXデザイン』の実体験をご紹介させていただき、より身近にUXデザインを感じていただきたいと思います。
もくじ
①【GOODなUXデザイン】
■はじめての場所で、子どもでも安心して過ごせるひと工夫
どこでその体験をしましたか?
子供を連れて子供向けプログラミングをテーマにしたイベントへ参加した時に体験しました。
すごく大きな会場はとても混雑していました。あちらこちらで小さな車を操作したり、3Dプリンターで駒を作ったり、マイクラやっていたりと数々のコーナーが準備されていたのですが、どこに何があって何ができるのかもわからない…という状態に一瞬困惑。
しかし、ふと足もとを見ると、コーナー毎に整列用のテープが引かれていたんです。体験ができる場所に明確にテーピングされていたので、子どもにもわかりやすく、消極的な娘も自ら進んで体験の列に並んでくれてうれしかったです!
その体験を通じて感じたことは?
知らない所や、知らない人に囲まれると人は不安になりがち。そんな時誰もがすぐわかるサイン、標識、ルールなどがあると安心します。安心できると、リラックスして楽しむことができるな、と改めて実感!
初めてのアプリを使う時などにも、これと似たような体験をすることがあると思います。興味を持って行動を起こしたけれども、何をどこから始めたら良いかわからない…。そんな時にはやはり、すぐに理解できる表示や、システムからの適切なフィードバックがあると「あっ、ちゃんと使えているんだな」と安心できると思うので、日頃の開発にも生かせる体験になりました。
②【BADなUXデザイン】
■相手の状況に配慮できていますか?
どこでその体験をしましたか?
体調を崩し、入院をした時の体験です。
まずは、不慣れ且つ、膨大な書類の束との格闘…。
加えて、様々な職種の人と1日に何度も同じ会話をすることが続き、話が錯綜していく…そして、その分が”ケア代”として、入院費用の見積もりにしれっと計上されているのを見て、ガクッと来ました…。
さらに入院中は、検査・採血・処置ごとに本人確認を行うため、一日何度も確認されてストレスを感じました。
その体験を通じて感じたことは?
こちらは入院が必要なほど弱っている状態にもかかわらず、100ページ超えの同意書や病症の資料の山。それを自分で読み、判断することが難しい状況です。理解することや、同意することは大事なことだけに、体調がすぐれない時はかなり負担になるものだと感じました。
そして、追い打ちをかけるように、ベッドで寝ている間に置かれる概算金額には、さらなるダメージを受けました…。
大変な時ほど、「重複すること」や「錯綜すること」など、オペレーションで防げる仕組みづくりが求められると思います。相手の状況を理解し、考慮した仕組みに目が向けられるといいですね。
③【BADなUXデザイン】
■それって本当に必要か?を見極める
どこでその体験をしましたか?
以前にネットサービスを利用し、イベントチケットを購入したときに体験しました。
購入したチケットについて確認したく、購入履歴を閲覧した際、「購入月」を選択しないと確認ができない仕組みになっており、ほしい情報がすぐに探せずストレスを感じました。
その体験を通じて感じたことは?
購入履歴を確認するシーン・シチュエーションについて設計時の考慮が足りていないな、と感じました。
わざわざ購入した月を覚えていることは難しいですし、購入した履歴順のリストがあればいい、という非常にシンプルな設計で十分なのに・・・と、とても残念な気分になりました。
設計やデザインについて悩んだ時など、「基本に立ち返りシンプルに考える」って、とても大切なことです。
④【GOODなUXデザイン】
■”体験”の付加価値で満足度UP
どこでその体験をしましたか?
ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京(https://www.wbstudiotour.jp/)に遊びに行った際、名前入りTシャツを30分ほどで作ることができた体験です。
その体験を通じて感じたことは?
無料で名入れができることを知らずに、購入を決めたTシャツですが、なんと無料で名入れをしてもらえることが判明、やらない手はない!と言う事で、名入れをオーダーしました。
映画に実際に出てくるTシャツに自分の名前が入り、映画の世界観にさらにどっぷり浸れた気分に。
さらに友人とTシャツを着て写真を撮ることで、スタジオツアー東京の思い出を形として残すことができ、充足感を得られました!”モノ”に思い出という“付加価値”が加わった!ということを、体験を通じて感じることができました。
先日、少し奮発してヘッドホンを購入した時にも同じ感覚を味わいました。購入後にはじめて電源を入れた時、電源オン/オフの効果音に粋な演出があり、そのブランドならではの音に対する想いが伝わってきて、より満足度が上がったのを覚えています。
普段のPIVOTでのお仕事では「いかにスムーズに操作できるか」「便利だと感じてもらえるか」と言う事を意識しており、無駄を省いたり、複雑な表現を避けることが多いです。
それに対して、この2つの体験からは、必要機能に“プラスされた”サービスや演出にとても魅力を感じました。
お客様のプロダクト状況を考慮しながら、そういった付加価値をプロダクトに足すことも考え、盛り込んでいきたいと改めて感じました。
まとめ
さまざまなシチュエーションでの事例が出ましたが、UX=ユーザー体験という意味のとおり、UXデザインはデジタルやITに限った概念ではなく、日々の暮らしにあふれています。
PIVOTでもWEBサイトやアプリのUXデザインにおいて、ユーザーの状態や使用環境なども考慮しプロダクトの設計をしています。
UXデザインについてもっと身近にとらえ、「真ん中に『人』がいる」デジタルサービスを作りませんか。
Part.2もお楽しみに!
「真ん中に『人』がいる
デジタルサービス」をつくりませんか。
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