4社協働のアプリ開発成功の裏側 ~PIVOTが繋いだ、共創の秘訣とは~

2025.7.8 (更新日 2025.7.8)

WEBサービスのアプリ化をめぐって、クライアント・パートナー会社・開発会社、そしてPIVOT…立場も専門性も異なる4社が関わるプロジェクトがスタートしました。PIVOTはもともと、フロントエンド開発を担う立場として参画したもののプロジェクトが進む中で、その役割は自然と広がっていきました。
技術的な実装だけでなく、チーム間の意思疎通を支える“潤滑油”としての動きが、プロジェクト全体を前に進める力になったのだそう。その背景にあった工夫や姿勢について、プロジェクトマネージャーの渡部和也さんに話を聞いてみました!
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渡部 和也 Watanebe Kazuya
プロジェクトマネージャー / シニアプロデューサー
2017年にPIVOTに入社。進行管理やディレクターを経て、プロジェクトマネージャーとしてモバイルアプリ開発を中心に新規サービスの立ち上げ・リニューアル、リリース後のグロースなどに従事。近年はUXデザイナーとして、UXリサーチを軸としたプロジェクトも牽引。
もくじ
多様な関係者が関わるプロジェクト、その舞台裏
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今回の案件の概要を教えてください。
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渡部
今回は4社が関わるプロジェクトでした。クライアントと、パートナー会社、開発会社、そして私たちPIVOTです。クライアントから「既存のWEBサービスをアプリ化したい」という依頼がパートナー会社に入り、そこから私たちに声がかかったという流れです。
体制としては、パートナー会社がプロジェクトマネジメントと設計・デザインを担当し、開発会社がバックエンド開発、PIVOTがフロントエンド開発という分担でした。
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それぞれのチームにどんな特徴がありましたか?
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渡部
関わったチームそれぞれに得意分野や進め方のスタイルがありました。たとえば、パートナー会社はユーザー視点での提案や設計に強みがあり、開発会社は長くクライアントと伴走している実績があって、プロダクトに対する深い理解を持っていました。
そういった異なる視点や立場が交差する場面も多かったのですが、それがこのプロジェクトの面白さであり、やりがいでもありましたね。

「つなぐ」ことで前に進める──PIVOTの立ち位置
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プロジェクト初期には、連携の難しさもあったのでは?
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渡部
そうですね。プロジェクト初期は、それぞれが持つ知見や情報の前提が異なっていたこともあり、仕様や意図のすり合わせに時間がかかる場面もありました。
そうした中で、私たちはアプリ開発の経験を活かし、各社の間に立ってコミュニケーションを支えるような動き方をしました。設計意図を整理して共有したり、仕様の曖昧な部分を具体化したりといった部分ですね。
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いわば「翻訳者」的な役割だったと。
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渡部
はい、そんなイメージが近いかもしれません。特に私たちは普段から、UX・UI設計の視点を持ちながらアプリの設計・開発を進める機会が多く、外部パートナーとの連携にも慣れているので、そうした知見を自然に活かすことができたのはよかったかもしれません。
「開発とデザインのあいだ」や「フロントとバックエンドの接点」で、認識を整理したり、齟齬が起きないように先回りするような意識は常に持っていましたね。
主導ではなく、伴走する

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PIVOTがプロジェクトの中で主体的に動く場面も多かったように見えます。
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渡部
そう言っていただけるのはありがたいのですが、あくまで私たちは「一緒に進める」という姿勢を大切にしていました。今回、パートナー会社がプライムとしてプロジェクト全体を担っていたので、私たちはその方針や意図を尊重しながら動くことを徹底しました。
もちろん、プロジェクト全体の骨子やマイルストーンは、こちらでもある程度描いていたので、そこに沿って必要なタイミングで提案や調整を加えていく、という形ですね。
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「任せるところは任せる」という姿勢だったと。
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渡部
はい。例えば、会議でパートナー会社の方から「こう進めたい」と提案があれば、私たちはまずそれを尊重する。
そして、必要があれば裏側で技術的なサポートや調整を入れて、提案がうまく形になるよう支える。そういった動き方を意識していました。
共に考え、共に進むというスタンス
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お話を聞いていると、パートナー会社との関係性も丁寧に築かれていたのだなと感じます。
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渡部
そうですね。今回は「ともに考える」というスタンスが特に大事だったと思います。何かを一方的に伝えるのではなく、お互いの考えや背景を理解し合いながら進める。そうすることで、自然と信頼関係も育まれていった気がします。
また、会話の中で「この部分はもっとこう表現すると伝わりやすいかも」といった提案をし合ったり、UXやUIの観点から意図が伝わる表現を一緒に考えたりと、お互いの視点を補い合うようなコミュニケーションが多かったのも印象的でした。
「自分ごと」として向き合う
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PIVOTがここまで丁寧に関わる理由は何でしょうか?
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渡部
結局のところ、プロジェクトの成否って「人と人がどう向き合うか」にかかっていると思っていて。私たちは開発会社というよりも、「プロジェクトチームの一員」として向き合うことを大切にしています。
目の前の課題を“自分ごと”としてとらえる。相手が困っていたら、一緒に考える。そういう姿勢の積み重ねが、結果的にプロジェクトの円滑さや成果につながっていくと信じています。
おわりに

4社それぞれが異なる役割や強みを持ち寄ったこのプロジェクト。
その中でPIVOTは、開発にとどまらず、チームの連携や意思疎通を支える“つなぎ役”としても動き続けました。相手の意図に耳を傾け、必要な支援を見極め、さりげなく手を差し出す。
その姿勢こそが、PIVOTの考える「共創」のかたちなのかもしれません。
いま、複数の企業が関わるプロジェクトが増える中で、技術だけでは解決できない“すり合わせ”や“翻訳”の力がますます求められています。私たちは、そうした橋渡しも含めて「ものづくり」の一部だと考えています。
「伝わる体験」を設計する視点があるからこそ、関係者どうしの連携も、自然と円滑にしていける。私たちはそう信じて、プロジェクトに向き合っています。
共創のパートナーをお探しの際は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
今回ご紹介したプロジェクトの詳細はこちらからご覧いただけます!
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