クロスオーバーに活躍するテクニカルディレクターが
PIVOTで実現したい野望とは

柴田 遼眞
システムアーキチーム所属、テクニカルディレクター
2019年に新卒エンジニアとして入社し、
3年目を迎えるテクニカルディレクターの柴田遼眞さんは、
エンジニアから、テクニカルディレクターへと仕事の幅を広げてきました。
PIVOTとの出会いから、クロスオーバーな活躍に至る経験や仕事スタイル、
PIVOTで実現したい野望まで語ってもらいました。
カジュアル面談の印象からギャップがない、人ベースの働きやすさ
―PIVOTとの出会いと印象は?

大学では半導体などハードウェアの研究をしましたが、将来の仕事としては「ちょっと違うな」と思っていました。就活ではITエンジニアをめざして大手SIerなどをまわり、堅い雰囲気の会社があわないことがわかってきました。そんななかで、PIVOT のInstagram広告を見つけたんです。すぐに「カジュアル面談」を受けました。
PIVOTの第一印象は、“心理的安全性”。オープンな環境で、思ったことを正直に言える会社だと感じました。入社後もギャップは感じませんでした。
―PIVOTへの入社を決めた理由は?

もともと、メディアアートやビジュアルに凝ったものづくりに関心があり、デジタルコンテンツやUI/UXにも興味がありました。やりたいことができると思えたこと、面談で話した社員とウマがあって、人ベースの働きやすさを感じたことが決め手になりました。
自律志向が成長の原動力に。エンジニア、テクニカルディレクターとしてクロスオーバーに活躍
―PIVOT入社からこれまでにどんな仕事をしてきましたか?

コーディング担当からはじまり、現在の肩書はテクニカルディレクターになっています。現在はコードも書きつつ、プロジェクトメンバーの人に指示を出したり、顧客と要件を詰めてくるといった役割です。
1年めから自分でも驚くほど仕事を任せてもらい、仕事の裁量もどんどん大きくなっていきました。良い形でスタートダッシュがきれたのは、入社前に2ヶ月ほどアルバイトとして働かせてもらって、会社の様子がわかっていたことも大きいと思います。
今にして思えば、新卒の新入社員にはハードルが高い仕事内容でしたが、学びが大きく、自分にはあっていたと思います。一定の権限を与えてもらって、仕事の進め方に選択肢を持てるほうが力を発揮できるんです。詳細な指示をもらうほうが伸びる人もいると思いますが、僕には自分の裁量で仕事をするスタイルが向いていたんですね。そういう部分を見極めて任せてもらえてよかったと思っています。
なかでも、初めてテクニカルディレクターとして関わった「StockFormer」と、クロスオーバーな役割を経験した教育コンテンツのプロジェクトは、自分にとってのターニングポイントになったと思います。

事業にかけるクライアントの熱量を超えたい。
テクニカルディレクター初案件の試練
―「StockFormer」は、どんなお仕事だったのでしょうか。

「StockFormer」は、サイトデザインからシステム開発のすべてをPIVOTが担当した不動産投資のプラットフォームです。
はじめはコーディング担当として参加し、テクニカルディレクターを引き継ぐ形になりました。それまでは誰かが決めてくれたものをつくればよかったのですが、テクニカルディレクターとして、自分が決めなければならない立場になり、顧客の事業を担うサービスの重み、プロダクトが経営に影響することをあらためて実感しました。
テクニカルディレクターとしての最初の提案は、クライアントに受け入れてもらえませんでした。理詰めで考えただけで、プロダクトに寄り添えていなかったんですね。
テクニカルディレクターとして、あらためてクライアントと向き合ったとき、事業にかける熱量に圧倒されました。ドラマなどで「社運を賭ける」というセリフがよく出てきたりしますが、実はどの会社も同じで、事業を成功させようと真剣に取り組んでいます。対峙する僕自身も 熱量でクライアントに負けてはいけない、と考えました。
とにかく、サービスについて資料に表れない部分までとことん理解しようと考え、我ながらしつこいと思うくらい腹を割って話し合いました。その甲斐あってクライアントの信頼を得られ、提案に耳を傾けてもらえるようになりました。さらに真摯に向き合い続けて、システムに落とし込む前の段階から相談してもらえるようになったんです。このときは嬉しかったですね。初めて頼ってもらえたと感じました。
外部の開発者の立場であっても、クライアントの事業を支える一員だと思って取り組んだ結果だと思っています。
>StockFormer
https://pivot.jp/work/stock_former
PIVOTの未来につなげたい! 自らの提案で未経験の技術に挑戦した試行錯誤の日々
―社内に経験者がいない技術でプロジェクトを立ち上げたそうですが、あえて実績のない技術で進めたのはなぜでしょう?

レガシーな技術で構築され、長らく更新されていなかったコンテンツの改修案件に、Unityでの新規開発を提案しました。
よりよいコンテンツをつくれるUnityの可能性に着目したのが出発点でしたが、その時点ではPIVOTにUnity経験者がいなかったんです。開発と運用保守を考えると、社内に新しくUnityの部署をつくる必要がありました。でも、Unityを取り入れることで今後のPIVOTの事業の選択肢や可能性が大きく広がると思ったので、ぜひUnityでいきたいと進めさせてもらいました。
実際にプロジェクトが動き始めると、社内にナレッジがないだけでなく、専用端末を使用するコンテンツなので調べてもわからない部分が多く、試行錯誤を重ねることになりました。
自分でもUnityを勉強しながらプロジェクトを立ち上げたのですが、メンバーは仕事と趣味に境界をつくらず、新しい技術への挑戦を楽しめる人という視点でアサインしました。僕自身にもそういう部分があるんですが、プロジェクトの皆で新しいことに夢中になれたら楽しいだろうなと思ったんです。

最小のコミットで最大のアウトプットを出す!
柴田流の仕事スタイルとは
―仕事をするうえで大切にしていることはありますか。

「最小のコミットで、最大のアウトプットを出す」ということですね。チームをどれだけ効率よく動かせるかを、常に意識しています。
そのために、自己完結しないで、自分のあとに関わる人の都合もあわせて優先順位を考えます。自分の作業だけでなく、プロジェクトメンバーにもそうしてもらうよう働きかけています。
クライアントに向けては、エンジニアのバックグラウンドのない人にも効率よく、わかりやすく伝えることを心がけています。時間をかけて資料をつくるより、モックアップをつくって見せるなどの工夫をしています。
それと、技術的な負債を残さないよう、プロジェクト初期段階では時間がかかってもより良いアプローチをすることが大事だと思います。やり残さないことで結果として効率がよくなります。
―「効率よく成果を出す」という点を強く意識されているんですね。では、 一緒に仕事をしたいと思うのはどんな人ですか。

周囲には、“何かしらのオタク”が多くて、それぞれにとがった部分を持っています。仕事をするなら、趣味と仕事の境界線をつくらない人、好きなものには熱量を惜しまない人がいいと思っています。僕自身の学びになりますし、何よりもそういう人と一緒に仕事をするのってすごくおもしろいんですよ。
その人が熱量を割ける仕事を任せれば、仕事という動機ではなく、自分自身の「やりたい」という意志で取り組んでくれます。そうすると、品質や効率も必然的によくなりますし、何より本人が楽しんで仕事ができるでしょう。
そのためだけではないですが、普段から趣味の話や雑談を通して、なにが好きでどんな仕事したいかなどを知るようにしています。
―個性的なメンバーに囲まれながら、 職種や役割の垣根を超えて仕事するために必要なものはなんでしょう。

仕事の全体像を俯瞰する視点です。仕事の渦中にいると本来の目的や方向性を見失いやすくなるので、常に一歩引いて全体像を把握するようにしています。それとセクション的に考えないこと。「良いプロダクトをつくる」という目的をチームで共有することが大切だと思います。
「好きな仕事だけをするために偉くなりたい」
PIVOTで実現したいこと
―これからの目標を聞かせてください。

何かをつくろうとするときに技術的に裏付けされた全体の概要設計をイメージできるようになりたいですね。それを形にしていくフェーズすべてを自分でやる必要はないと思っています。そのために、より高度で専門的な技術やノウハウを持つ人と仕事ができるレベルの知識を身につけたいと思っています。
現在は、サーバサイド、インフラを勉強しています。
―例えば10年後、どんな自分になっていたいですか。

早く、好きな仕事だけをするために偉くなりたいです(笑)。実は、現在のPIVOTの仕事と本来の自分のやりたい仕事がすべて重なっている訳ではありません。違う領域の仕事もしたいと思っています。
そのために、その領域の仕事をつくって、必要な業務を任せられる人材を育てます。そして、自分は好きな仕事をする。そのために新しい事業部門が必要なら、つくれるようにがんばります。PIVOTでは、そういうことができると思っています。

―最後に、こちらのリクルートサイトを作られたと聞きましたが、リニューアルされたリクルートサイトについて教えてください。

今までのPIVOTのサイトとは違う、新しい技術でつくりました。3D表現を取り入れて、派手な演出をしています。リニューアルしたリクルートサイトのギミックやデザインに“なにか”を感じた方は、PIVOTにマッチする部分があるかもしれません。気になった方は、ぜひ応募してください!