どれが最適解?ノーコード開発ツール3社比較 ~ WEBサイト制作に役立てよう
2022.3.08 (更新日 2024.6.13)
はじめまして。PIVOTコラム編集部です。
本記事では、昨今よく話題に上がる“ノーコード開発ツール”(以下ノーコードツール)について取り上げていきます。
一口にノーコードツールと言っても、
- 一般的なWEBサイト制作をするもの
- 業務システムを開発するもの
- モバイルアプリを作るもの
- ECサイトを構築するもの
など、その特性と目的は多岐にわたります。
今回は、その中でもECサイトなどのショッング機能を持たず、情報を伝えることに主眼をおいたWEBサイト(上記でいう 1.)を作成できるノーコードツールについてお話させていただきます。
もくじ
ノーコードとは何か
ノーコードツールの「No Code」とは、直訳すると「コードがない」という意味になりますが、ノーコードツールによって作成されるサイト自体は、WEBエンジニアがコーディングをして作成する一般的なサイトと同様に、HTML、CSSといったコードで出来ています。
ここでいう「No Code」とは、「コードを書く必要がない」という意味合いで使われています。
本来ならば、専門的な知識が必要なコーディングを実施する必要がなく、あらかじめ用意されている要素を組み合わせて、WEBサイトなどを制作できますよ、といったサービスです。
何を軸にした比較を行うか
さっそく各ツールを見ていきたいところですが、どのツールも素敵な機能があるので、前提条件があやふやな状態で比較しては、「どのツールもみんな違って、みんなイイよね」なんてオチになりかねません。
なので今回は、自身の勤める企業のコーポレートサイトの制作を任された広報担当の方、というケースから考えてみます。それにより、以下の5つの要件が候補の選定条件として設定できました。
- PC/スマホどちらでも閲覧可能なページを作成できる
- 広告表示が行われない
- Google Analyticsでアクセスログを収集できる
- 制作したページに独自のドメインを設定できる
- 公式からの日本語情報が提供されている
これらの条件に絞り込んだ結果、「STUDIO」、「Wix」、「ペライチ」の3つのサービスが候補に上がったので、実際に各社のサービスを比較していきます。
3社の比較 ~ WEBサイト制作に役立てよう
デザイン性の高いSTUDIO
サイトURL: https://studio.design/ja
提供元: STUDIO株式会社
「STUDIO」は、デザインの自由度が高く評価されている新進気鋭のWEB制作ツールです。
料金プランには、FREE、BASIC、PROの3種類があり、本件の要件を満たす最小のプランは「BASIC」(利用料は¥980/月)になります。
(FREEプランは、前述した要件②「広告表示が行われない」と、④「制作したページに独自のドメインを設定できる」の要件を満たせない為除外。)
画像を検索して使用することができる「Unsplash連携機能」、Google Fontsと連携して多様なフォントを使用することができる「Google Fonts」機能が存在するなど、「WEBデザインプラットフォーム」を謳っているだけあって、凝ったモダンなデザイン/インタラクションを伴ったサイトを作成するのが得意なサービスという印象を受けました。
編集画面のUIも洗練されており、Adobe Photoshopなどのデザインツールを少しでも触ったことがあれば、直感的に操作できるかと思います。単純なフェードイン、フェードアウトアニメーションだけでなく、回転しながら要素を表示するといった凝った演出も簡単につくることができるので、スクロールするだけで楽しいようなサイトを作ることができます。
以下のページで公式テンプレートが多数用意されているので、どんなサイトが作成可能か興味のある人はぜひご覧ください。
テンプレが豊富なWix
サイトURL: https://ja.wix.com/
提供元: Wix.com Inc
「Wix」は2008年にリリースされ、現在では17言語に対応している老舗のWEB制作ツールです。
料金プランには、ドメイン接続、ベーシック、アドバンス、VIPが存在しており、本件の要件を満たす最小のプランは「ベーシック」になり、利用料は¥900/月になります。
(前述した要件②「広告表示が行われない」の要件がドメイン接続プランだと満たすことができない。)
ただし、ベーシックプランですと「帯域幅」という同時にサイトに接続する人数に影響する性能が制限されますので、多くの人に閲覧される可能性があれば、一つ上の「アドバンス」プラン(¥1,500/月)を検討する必要があります。
Wixの強みとしては、600種類を超える多種多様なテンプレートが公開されている点にあります。
デザインはコーディングと同様に専門的な知識を必要とするハードルの高いものですが、Wixを使用すれば、自身の目的にあったテンプレートを元にページを作成することができるので、比較的簡単に見栄えの良いページを作成することができそうです。
また、WixはECサイトを構築することも可能なサービスなので、ゆくゆくはもっと機能を拡張していきたいと考えている場合は、有力な候補となるでしょう。
サポートが手厚いペライチ
サイトURL: https://peraichi.com/
提供元: 株式会社ペライチ
「ペライチ」は、名前の通り単一ページ構成に強みを持っているホームページ作成ツールです。
料金プランには、スタートプラン、ライトプラン、レギュラープラン、ビジネスプランが存在しており、本件の要件を満たす最小のプランは「ライトプラン」になり、利用料は¥1,078/月になります。
(「広告表示が行われない」、「制作したページに独自のドメインを設定できる」の要件がライトプランだと満たすことができない。)
ただし、ライトプランですとページの作成可能数が3ページに制限されますので、もっと多くのページを作成する必要がある場合、一つ上のレギュラープラン、ビジネスプランを検討する必要があります。
上位プランでは、「オンライン決済」、「ネット予約管理システム」、「メルマガ配信システム」なども備えているので、お客様とのコミュニケーションをホームページ経由で行うことも可能です。
ペライチは、「画像が左にあって、右に説明文があるレイアウト」や「人物のアイコンがあって、吹き出しでお客様の声を表示するレイアウト」など、よくあるレイアウトが多数用意されています。
テンプレートに従うだけでは出せないオリジナリティを出したいが、凝ったデザインを作れる自信がないという人でも、このレイアウトを組み合わせるだけで綺麗なサイトが作れるのはペライチの強みだと感じました。
また、「ペラナビ」というサイトがあり、ペライチに関するセミナーの情報や、困っていることを相談できる「サポーター」を検索することができます。
ペラナビ : https://navi.peraichi.com/
WEBサイトを作成するのが初めてなど、手探りで始めようとしている方にはとても嬉しいサービスですね。
まとめ
3つのサービスを簡単に紹介させていただきましたが、それぞれ特徴が違うことを感じていただけましたでしょうか?
「ノーコードツール」とは、「コードを書く必要がない」ツールという大きな分類なので、その目的も有する機能もそれぞれ異なっています。あくまでも「ツール」なので、まずは目的を明確に定め、それに適したものを探す必要があります。その際には、もちろん「ノーコードツールを使用すべきか?」というところから検討する必要があります。
そうは言っても、
「必要性を感じているものの、選定の判断軸をどこにおけばいいのかわからない…」
「導入後のコストまでを見越しておきたいが、なかなか社内で運用できるイメージが湧かない…」
などにお悩みの方も少なくないと思います。
手前味噌ではありますが、弊社PIVOTではお客様のビジネスゴールをしっかりと定め、達成までの戦略設計から制作、その後の運用までを一気通貫でお手伝いさせていただくことを得意としています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください!
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