WEBサイト構築「それ、本当にWordPressを使う必要ありますか?」- ヘッドレスCMSとは
2021.9.06 (更新日 2024.7.16)
こんにちは。PIVOTコラム編集部です。
さて、今回はタイトルの通りCMSのお話です。
CMSと聞いて皆さんはどんなプロダクト、サービスを思い浮かべましたか?
おそらくほとんどの方がWordPressを思い浮かべるのではないかなと思います。シェア率も高く、無料で利用できるため、管理するコンテンツの種別や規模、拡張性という観点できちんと比較・吟味せずに導入してしまうケースもあるような気がしています。
特に、既に他の自社サイト等でWordPressを導入されている場合は管理コスト的な観点でも、
「一律WordPress!」
「とりあえずWordPress!」
としてしまいたい気持ちはわかるのですが、
ちょっと待ってください!
これから紹介する”ヘッドレスCMS”のメリットを読んでからにしてみませんか?
ということで、今回は第二の選択肢として”ヘッドレスCMS”というものを紹介していきたいと思います。
もくじ
そもそもヘッドレスCMSって?
端的にいうとヘッドがレスなCMSです。(そのままですね…)
ここでいうヘッドとは主に、「入稿するコンテンツのプレビュー画面」を指します。つまり、明確な画面としてのプレビュー表示機能が存在しないCMS、と言い換えることができます。
ここまで聞くと、いやそれってCMSのメリット無いじゃん…という話になると思うのですが、安心してください。きちんとメリットがあります。
ヘッドレスCMSのメリット
1. とにかく導入コストが低い
一般的なCMSとの最も大きな違いになりますが、ヘッドレスCMSは入稿されたコンテンツをAPIベースで管理するため、導入コストを劇的に削減することができます。
要は、コンテンツ管理側と表示側で「どんなコンテンツを表示するの?」という通信を行ってコンテンツの情報を取得、表示しているわけです。外部から取得してきた情報をもとに、動的に見た目を描画する機能を有していることが導入条件になるので、WordPressのようなサーバーサイドレンダリングの仕組みは必要ありません。
※サーバーサイドレンダリングとはなんぞや、という話はまた後日余裕のある時に書いてみようと思います。とりあえずパソコンのお化けのようなやつで、ページを描画して、結果だけをユーザーに返す、という仕組みだと思っていてください。
2. Webサイト以外のコンテンツも一元管理することができる
前述の通り、外部と通信が可能で、かつ見た目を動的に描画する機能を有していることが導入条件になるので、Web以外のコンテンツ管理にもそのまま使用することができます。
アプリとWebサイトで同様のコンテンツを配信している際など、プラットフォーム別にコンテンツの管理機能を用意する必要がなく、全てを一元管理することができます。
3. 部分的にCMS管理下に置くことができる
APIで情報を取得しているだけなので、ページ全体ではなく部分的なCMS管理が可能になります。
例えば、LPページ等にありがちなニーズですが、お知らせエリアのみをヘッドレスCMSで管理しつつ、それ以外は静的なページとして作成する、といったことが可能になります。
これも全体の実装コスト削減に繋がりますね。
4. 既に静的なWebサイトとして作ってしまっているページにも後付けできる
部分的な導入が可能ということは、既存の静的な環境に新たにコンテンツ管理機能を追加したい場合も、最低限の修正範囲で後付け導入ができる、ということを意味します。
以前静的なページとして作成したものに、部分的なコンテンツ管理機能を導入したい!というニーズにも低コストで対応可能です。
WEBサイト構築におけるCMS ~ まとめ
今回は、ヘッドレスCMSについて基本的な仕組みからメリットまでをざっくりとまとめてみました。この記事を読んで頂いた事をきっかけに、何でもかんでもとりあえずWordPress!ではなく、他の選択肢からも最適なチョイスがしやすくなるといいなと思っています。
メリットはありそうだけど、自分の環境に導入できるかわからない。という方もいらっしゃると思うので、その際は是非弊社までお問い合わせください。
補足
少し小難しい話なので小話程度に。
実は上記でヘッドレスCMSと散々対比してきたWordPressですが、プラグインを導入することでREST APIによるヘッドレスCMSライクな挙動をさせることが可能です。
ですが、もちろんAPIによるコンテンツ配信という観点は変わらないので、ヘッドレスCMSのデメリットを包括的にカバーできるようなソリューションにはなり得ない、というのが私の見解です。やはり、適材適所で何を使うのかをきちんと都度吟味することが大切ですね。
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