世界デザイン会議に参加して「デザイン」とは何か、をあらためて考える
2023.12.04 (更新日 2023.12.04)
もくじ
デジタルプロダクトのUXデザイン、UIデザインに日々向き合うメンバーが学んだこと
今回のコラムでは、2023年10月に東京で開催された世界デザイン会議に参加したメンバーのコメントから「デザイン」とは何か、を深掘りしたいと思います。
世界デザイン会議には、各国から様々な種類のデザイナーが参加していました。イギリスでは「Policy Designer」という政府や行政の政策をデザインする職種もあると知り、改めて「デザイン」の範囲や定義はどんどん拡張していると感じました。
PIVOTが強みとしている「UXデザイン」も比較的新しい領域ですが、そもそも「UX」はいつから使われているのでしょうか?
UXという概念が明確になったのは、1990年に刊行された『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』と言われています。
著者のドン・ノーマン氏は、マサチューセッツ工科大学で電気工学・コンピューター化学の学士号を取得した後、心理学の博士号も取得。後に、Apple Advanced Technology GroupのVice Presidentとなり、Apple社のインターフェースのガイドライン策定にも関わった、まさにUXの第一人者とも言える人物です。
そんなUXデザインからUIデザイン、システム開発までを手掛けるPIVOTのメンバーがデザイン会議に参加した感想を見ると、「デザイン」の定義や社会における役割について、あらためて考える機会となった、という内容が多かったので、ご紹介します。
デザイナー、エンジニア、ディレクター…それぞれが捉える“デザイン”
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デザイナー
デザインと言う仕事は社会や地球規模への影響を及ぼすとても可能性のある仕事であり、あらゆる面を考慮、共感し続け、地球や生命を持続していくためにデザインは責任をもたなければならない。
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エンジニア
デザインには人々を集める力があり、デザイナーはイノベーションに富んだものを作成することができる。広い視点を持つことで、さまざまなものにつながるデザインを作ることができる。
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ディレクター
各分科会のまとめを聞いていて、話としてはあまり身近ではなく遠い話に思えたが、逆にあまりにスケールが大きいため、デザインとは人類皆に考える指標をくれる身近なものに思えた。環境をデザインする、政策をデザインするなど、デザインは制作物だけではなく、考え方もデザインするものだと思いました。
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ディレクター
デザインにはビッグデザイン(e.g. 政策)とスモールデザイン(e.g. 共感)の二つが存在し、それらをどう共存させるかを考える必要がある、という結語が印象に残った。自身の業務に結びつけると、ビッグデザイン(≒クライアントの事業、サービス)とスモールデザイン(≒ユーザー、消費者の感情)を共存させるシステムやメディアをどうつくるか、を熟考する必要があるのだと感じた。
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エンジニア
デザインというものの考え方は、分野によって全く異なる広がり方をするが、どれも共通して、デザインをうまく活用することで、技術や世界に対して良い影響を与えるということを学べた。
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デザイナー
デザインの可能性とその範囲対象は際限なく広がっていると同時に、倫理的な問題や成果物への責任について、これからの未来を見据えて考えて行くことを常に意識していきたい。
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ディレクター
デザインとは課題に対し直接ソリューションを示すものではなく、課題自体を捉え直したり、異なる着地点を提示したりするものである、とのこと。
「課題」と「正解」という点同士をつなぐ線が「ソリューション」といえ、PIVOTはこれを求められることが多い。
隠れた要求に目を向けようという啓発は受けるものの、そもそもの2点から捉え直す視点を持って良いのだと気付かされた。
デザイナーやエンジニア、ディレクターなど、職種や役割によって「デザイン」に対する捉え方や考察する観点が異なり、興味深い感想ばかりでした。
これらの感想を見ると「デザイン」の概念や定義、対象は時代にあわせて拡張していく、と言えるのではないでしょうか。
PIVOTの制作や開発においても、お客様やユーザーのニーズに加えて、デザインと社会の繋がりを意識していくことがさらに重要となると感じた世界デザイン会議でした!
このようにPIVOTでは、あらゆる職種のメンバーがお客様のビジネスやサービスをグロースするための「デザイン」を共に考えながら、デジタルプロダクトの設計や開発を行なっています。
これから事業やサービスの計画をたてるという段階でも、是非お気軽にPIVOTにご相談ください!
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