UXデザインとプロトタイピングの素敵な関係

2022.2.21 (更新日 2025.2.13)

こんにちは。
PIVOTでは様々なプロジェクトにおいてUXデザインをご提供していますが、お客様から「UXデザインってどの段階で検討すべきでしょうか…」と聞かれることが多々あります。
そこで今回はUXデザインを検討するタイミングと、検証方法についてご紹介します。
もくじ
UXデザインとは?
UXデザインはどの段階で検討すべきかを説明するには、まずUXデザインの定義についてお話する必要があります。
そもそもUXデザインとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、「プロダクト(またはシステムやサービス)の利用により生じるユーザーの知覚及び反応」を意味します。
もう少し細かく説明すると、「利用により生じる」というのは決してサービスの利用中だけではなく、「利用前」や「利用後」も含みます。つまり、
利用前は広告などによるサービスへの期待感、
利用後はサービスを利用したことを振り返ったときの感情、
といったように、かなり範囲の広い概念を意味しています。
UXデザインとは、「ユーザーの体験をデザイン」することなのです。
そのため、UXデザインは、点で見るのではなく、サービスを設計するときには最初から最後まで通して一緒に考えるべきものになります。
結局どのタイミングで何をすべきか?
「最初から最後まで通して検討すべき」とは、結局どのタイミングで何をすれば良いかと言うと、「サービスを利用してユーザーにどのような体験を得てもらいたいか」
が各工程で一貫して検討できていれば良いと思います。
ただ、それだけだと善し悪しの明確な判断軸が無いので、軸がぶれてきたときに気づかない可能性はあります。
「UXデザインをした上でサービスを設計していたはずだったのに、出来上がった物を触ってみたらいまいちだった」
そのような状況を防ぐには、早めの段階で検証を行うことが一番効果的です。

UXデザインの検証方法とは
では実際にどうやって検証をするかというと、モックアップやプロトタイプを使った検証になります。
結局、サービスの最終的な形にならないと気づけないことはたくさんあります。「百聞は一見にしかず」と言われるように、言葉で細かく定義するよりも形をとって見せた方が全員の認識も合いやすいです。
そのため、まだ柔らかい段階でもプロダクトの形にして検証してみることが、UXデザインにおける有効な手段のひとつです。
3種類のプロトタイプ
プロトタイプには大きく3種類あり、何を検証したいかによってどれを選択すべきかも変わってきます。
ここではそれぞれのプロトタイプについて説明をします。
・ファンクショナルプロトタイプ
ファンクショナルプロトタイプとは、機能面や実用性を確認するための「動きのシミュレーション」を行うプロトタイプになります。
デザイン要素などは排除し、白黒の手書き図で紙芝居のように画面の遷移を確認するなどの”ペーパープロト”が代表的です。
・デザインプロトタイプ
ファンクショナルプロトタイプで大まかなサービスの機能や動きを確認した上で、デザイン要素を足したプロトタイプになります。
ほぼ完成形に近く、こまかなインタラクションのアニメーションを付けたり、デザイン的な世界観などを確認します。
・コンテクスチュアルプロトタイプ
ユーザーがプロダクトの利用を疑似体験できるようなものを指し、プロモーションビデオなどが例にあげられます。

UXデザインとプロトタイピング 〜まとめ〜
今回はUXデザインとプロトタイプについて紹介しましたが、検証において最も重要なポイントは「検証によって得られた結果に応じて、サービスを作り直すこと」です。
設計や開発が進んでくると、費やした期間や費用のために作り直すことを躊躇してしまいがちです。しかし、検証して得られた結果が良くない場合は、思い切って一つ前の工程まで立ち返り、作り直すことが大事になります。
こうして3歩進んでは2歩下がりを繰り返すことでより良いプロダクトが出来上がるのです。
PIVOTではUXデザインはもちろん、プロトタイプの制作も行っています。
UXデザインをしっかり検討したいけど、プロトタイプってどう作ればいいかわからない…どのくらい費用が必要なの?という方のためにも無料相談から承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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