システム開発に新たな視点を!「思い込みの弊害」とイノベーション
2020.10.29 (更新日 2024.7.02)
こんにちは。PIVOTコラム編集部です。
WEBエンジニアリング界隈で仕事をしていると、新しいシステムやツールが毎日、産みだされていたり、アップデートされたりしています。そして、そこに対してアンテナを張り続けているエンジニアさんも多いと思います。
同じく私も、日々アンテナを張りながら仕事をしているのですが、先日ちょっと別ベクトルな信号を感じたので、今回は、それを共有したいと思います。
もくじ
ETCは高速道路だけじゃない!
先日こんな記事を見つけました。
ドライブスルーの決済方法としてETCが使えるのでは?という内容です。私はこれを見た時に”ハッ”としました。
ソリューションとして新しいシステム開発をするのではなく、既存システムが使えるのでは?という視点。最近、この感覚が足りてないなと感じました。
「ETCは、高速道路だけで使うもの」という【思い込み】をしていると、こんな発想できないですよね。
WEBだけのシステムじゃない!
もうひとつ同じような例を共有します。
WEBアプリ向けのシステムを自動車に応用しよう!というお話です。
ちょっとエンジニアじゃないと聞き慣れないかもしれませんが、Kubernetes(クーバネテス)という元々Googleが設計した最近バズっているWEB向けのシステムがあります。
このシステムを簡単に説明すると、WEBアプリケーションを管理しやすい固まりにしてサーバーに公開・配信したり、公開後のアップデートやスケールなどの保守的な運用をしたりしてくれるものです。
これを株式会社デンソーさんは、自動車のソフトウェア部分に使おう!という試みをされています。
Kubernetesで取り扱う対象は『WEBアプリケーションである』という【思い込み】になりそうな部分を、『自動車で使っているアプリケーション』に変更できないか?とETCの例と同じように想像し取り組んでいるとのこと。
まさに移動できるサーバー(笑)・・・というのは言い過ぎですが、AI自動運転などの研究により、自動車の持つ価値が変化している現代ならではの凄い発想だなと私は感じました。
『新しい事』=『イノベーション』という間違った思い込み
私達は日々、課題解決の繰り返しです。解決手法も『古いものより新しいものが良いに決まっている!』という【思い込み】に少し縛られ気味な方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、イノベーションを「全く新しい技術の発明」という『技術革新』とイメージしている人も多いですが、本来は「既存の商品や仕組みなどに対して、新しい考え方や方法、技術を取り入れ、社会に大きな変革をもたらすこと」です。
昨今ビジネスで重要とされている「デザイン思考」・「イノベーション」・「意味のイノベーション」・「DX」などの意味と理解を今一度確認をし、自分勝手な【思い込み】になっていないか?をチェックしてみませんか?
PIVOTでも、クライアント様のご要望が真の解決方法なのか?という視点でプロジェクトのゴールを設定することを大切にしています。
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