ビジネス・デザイン・テックの3視点からアプローチ!PIVOTのよろずIT相談

大場 千夏 Chinatsu Oba PRプランナー

2024.9.05 (更新日 2024.9.05)

こんにちは。PIVOTコラム編集部の大場です。

 

私たちPIVOTは、これまでさまざまなクライアント様のデジタル課題解決に向けたお手伝いをしてきました。

今回は、数々のデジタルに関するお困りごとをUX視点で解決してきたおふたりに、PIVOTのデジタル課題に対する取り組み方をお聞きします。

 

「システムに課題を抱えているが、何からはじめていいかわからない」「予算や開発規模が不明だ」というご担当者様、また「相談のとっかかりがつかめない」という方にも、解決のヒントが見つかるかもしれません!お話をお聞きしたのは、UXデザイナーの松浦祐希さん、田中未来さんです。

お話を聞いたのは…
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    松浦 祐希 Matsuura Yuki

    PIVOT執行役員 人間中心設計専門家 UX Designer/Information Architect

    ディレクター、UIデザイナーを経て、プロダクトの設計の特化すべくインフォメーションアーキテクチャを中心に活動。人間中心設計のデザインプロセスを導入したプロジェクトプランニング、要求定義~プロダクトの設計の実行を得意とし、多くのプロジェクトを担当。

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    田中 未来 Tanaka Miki

    プロジェクトマネージャー ディレクター

    鋭い観察力を活かした、クライアントニーズの掘り起こしから課題解決力で、クライアントのビジネス目標に沿った提案に定評あり。手がけた案件は多岐に渡り、クライアント視点、現場視点双方の思いをくみ取り、課題解決に向けまとめ上げる力で、社内外からの信頼も厚い。

もくじ

「要求定義」でシステム開発の目的やニーズをクリアに!

  • おふたりはこれまで、さまざまなクライアント様のデジタル課題解決に取り組まれていますが、お悩みはどういったものが多いのでしょうか?

  • 田中

    既存システムに対して課題はあるけれど、具体的にどうしたらいいかわからない、というケースが多いように思います。課題が明確であれば、改善に向けて動きだせると思うんですけど、その一歩手前の段階で、予算もまだ付いていなくて、相談を誰にしたらいいかわからない…という場合ですね

  • 松浦

    DXの重要性が広く認知されるようになって、突然DX担当になったけれど何をしていいかわからない、とかね。なのでPIVOTでは、DX化する前段階での課題整理やシステム改善の企画立案などからサポートすることも多いです。

  • 課題解決に当たって、「要求定義」からジョインするケースも多いとお聞きしました。要求定義とは、実際にはどのようなことを行うのですか?

  • 松浦

    ファーストコンタクトの段階で、クライアント様は「既存システムが使いづらくて困っている」「この機能をリニューアルしたいです」といった課題感をお持ちです。このご希望を課題として整理しながら、より具体的にしていくのが要求定義です。家の建築で言うと、お客様からのリクエストを聞いて、実際に何坪くらいの土地にどんな間取りの家を建てるか、どんな建築方法を採用するのかをより具体的に決めていくこと。その際、どのくらいのコストがかかるのかも試算します。

  • 田中

    システムをリニューアルする場合、道筋はひとつではなくて、方法はいくつかあります。すべて新しく作り変える場合もありますし、中身は同じだけとUIだけ変える、という方法もあります。さらにつくり方も、現行のソースコードを踏襲するか、新しく書きなおすか、など、あらゆる選択肢のなかから、どの部分を、どの方法でやる?というのを要求定義で決めていきます。

  • 松浦

    決定に当たっては、クライアント様のご希望はもちろん、予算や工期、ビジネス的な優先度などを加味しています。既存のシステムは、当然ですがクライアント様毎に状況が違っているので、ひと口にリニューアルと言っても、案件ごとにその性質はまったく異なります。

  • 田中

    最初のシステムにあとからどんどん機能追加していって、巨大なブラックボックスになっていたり、ハードコーディングで作っていて改修コストが高くなっていたり……システム課題は本当にそれぞれですね。

  • 松浦

    よくあるのが、予算の問題はもちろんですが、改修工期が膨大になってしまうと、その間ビジネスの停滞が起こってしまう…という問題です。こういったビジネスの課題に対しても、クライアント様と相談しながらベストの方法を探っています。

ビジネス・デザイン・テック、3つの視点から課題を分析!

デザイン×テック×ビジネス
  • 要求定義するに当たって、気を付けていることはありますか?

  • 松浦

    事業目的に対して、何をすれば効果的か考えることです。システム的にどういう改善をすれば、効果的に目的を達成できるか。そのため、事業目的を最初にしっかり整理して確認しています。私たちはクライアント様と同じレベルで、システム的に言えばクライアント様よりさらに踏み込んだ理解をする必要があるので、これは欠かせないステップです。

  • 田中

    例えば巨大なシステムなら、どこを改善すれば一番効果的なのか、ビジネスの観点から考えます。また、多くのプロジェクトではタスクの優先順位付けを行いますが、各項目に対して開発インパクトとビジネスインパクトを掛け合わせて一覧にし、ご提案したりするケースもあります。

  • タスクの優先順位付けでは、クライアント様との認識合わせが重要になってきますね。

  • 田中

    ビジネスインパクトの優先順位付けについては、私たちPIVOTの意見も参考にしていただきつつ、基本的にはクライアント様に決定いただいています。また、開発インパクトが高いタスクについても、前提や懸念点を共有し、代替案を提案しています。「なぜ開発コストが高いのか?」というストレスがないように気を付けていますね。

  • 松浦

    PIVOTは、ビジネス・デザイン・テックの各分野をワンストップで提供できるので、代替案のご提案の引き出しが多いよね。これはPIVOTの強みのひとつです。「このやり方だと開発工数が高いけど、こういうやり方なら実現できます」という提案の幅が広いので、課題解決の一助になり得るかなと思います。

予算の問題も、一緒に解決しましょう!

予算の相談
  • クライアント様とのコミュニケーションで気を付けていることはありますか?

  • 田中

    プロジェクト進行中は、非常に密なコミュニケーションを心がけています。

  • 松浦

    特にこの要求定義のフェーズは「一緒に考えるプロジェクト」です。決まった通りにただ作るだけ、というのではなくて「何を目指すか。そのために何をつくるか一緒に考えましょう 」という段階なので、やっぱりよく話さないと提案はつくれないです。

  • 田中

    コミュニケーションの方法も、それぞれのクライアント様、課題に合わせて、中間提出物も変えますし、本当にさまざまです。先ほどお話したタスクリストも、実は110項目もあったのですが、1つずつクライアント様と膝詰めで説明して、議論して、それぞれの優先順位が決まったんです(笑)。

  • 松浦

    必要があれば、UIスケッチをつくったり、UXリサーチを行ったり、お困りごとを解決する手法もいろいろ持っているので、ぜひご相談していただきたいですね。ある案件では、要求定義の段階でUIスケッチをご提出しました。本来なら、もっとずっと後、開発がはじまる前に出てくるアウトプットですが、双方の視座を揃えるために必要と判断したので。実際に担当者様も「ああ、そういうことね」と安心感を持っていただけて、やってよかったと思いました。

  • システム開発に関しては、予算に不安を持っている方も多いと思いますが、この点はどのようなアプローチがありますか?

  • 田中

    これもクライアント様の状況によってさまざまですが…既存システムの状況によって見積もりは大きく変わるので、まずはシステム調査をしっかり行うこと。そして、さまざまな選択肢を提示することで、予算との乖離を少なくするように努力しています。先ほど申し上げた、システムの改修方法を複数ご提案したり、デザインについてもさまざまな条件でのサンプルをお出ししたりして、ひとつずつ決めていっています。

  • 松浦

    優先順位の高い項目から予算が尽きるまで着手していきます、という方法を採ったこともあります。工数が膨らむリスクをすべて取り払ってから始める、というのでは一生始められないので、段階的にリスクを取り払う方法として、ご提案した案です。

  • 田中

    あと、まだ予算が取れていない案件なら、ご担当者さまが稟議決裁を通すためのサポートなども行ったりします。

  • 松浦

    昨年末も、クライアント様の年末の決裁に向けて、プロジェクトチームの担当者様とPIVOT、一緒になって作戦を立てました。

  • 田中

    稟議用の書類を一緒に作ったりしましたよね(笑)

  • 松浦

    経営向けに「事業観点での期待値と、そのための具体策(UIイメージ付き)を強化していきます」 というような観点で、提案書をつくりました。「とにかく通す」というのではなく、経営陣も担当者も、すべてのステークホルダーが納得するための稟議をつくる、というのは、我々のミッションでもあると思っています。

  • 田中

    「予算の獲得も含めて、一緒に頑張りましょう!」という姿勢でサポートさせていただいています。

  • 松浦

    クライアント様と一緒に、柔軟な解決策を考えること、ビジネス・デザイン・テックの3つの観点からサービスの在り方を考える力が強いので、一緒に決裁を取りに行きやすい。予算がまだない、という場合でも一緒に予算取りに行きましょう!

創る人の想いを聞かせてほしい

  • システム課題を抱えている方に、どんなメッセージを送りたいですか?

  • 田中

    やっぱり、システム課題を抱えているけど、まだ予算がなくて、誰に相談したらいいかわからない…と悩んでいるご担当者さんが多いと思うんです。そんなときに、気軽に相談できる存在として、PIVOTがいるよ、と言いたいです。もやもやした課題を具体化したり、開発規模をざっくり掴んだり、企画の立ち上げ段階の壁打ちでも、ご相談していただきたいなと思います。

  • 松浦

    例えば、与件を整理して、UIスケッチをつくって、開発見積もりを出す…という工程を踏むには、一般的にコンサルティング会社、デザイン会社、開発会社と2~3社が絡むことになり、費用面での懸念もあります。PIVOTなら1社でシンキングもするし、手も動かすし、各工程のリレーションがスムーズ。ひとつの課題に対して、あらゆる方向から改善案を出せると思います。

  • 田中

    課題を解決する方法は、ひとつじゃないですもんね。

  • 松浦

    PIVOTは、単なるサイト制作会社ではなく、事業に寄与できるようなデジタルパートナーで在りたいと思っています。僕らが提供するのは、即物的な価値ではなく、長期的にユーザーとのエンゲージメントを高めて事業成長をしていくための道筋です。創るひとたちの想いとユーザーインサイトを繋ぐことがPIVOTの強みなので、まだ想いしかない…という方も、ぜひお話を聞かせてください。

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