PIVOTのエンジニアに直撃!“使う人の体験”で見えてくる身近なDXあるある

前田 亜希子 Maeda Akiko PRディレクター リサーチャー

2025.12.18 (更新日 2025.12.18)

PIVOTのエンジニアに直撃!“使う人の体験”で見えてくる身近なDXあるある

デジタルサービスをつくるとき、PIVOTがいちばん大切にしているのは「使う人の体験」です。機能性の向上はもちろんですが、利用者がどのように感じるかを起点としたものづくりを行っています。

今回は、そんなPIVOTの現場で働くエンジニア7名にアンケートを実施。身近に潜むDXのリアルな体験エピソードをユーザー視点で語ってもらいました。

もくじ

エンジニア視点で見る“これ便利!”なDXたち

エンジニア視点で見る“これ便利!”なDXたち

日常の中でふと「これ、便利だな」と感じる瞬間ってありますよね。

その裏側には、使う人の行動をよく見て改善され続けてきたDXの積み重ねがあります。

便利だと感じるポイントは人それぞれですが、そこに共通しているのは、「余計な手間が消えて、心や時間に余白が生まれること」
その小さな変化こそ、体験づくりの本質と深くつながっています。

ここからは、7名それぞれが日常で感じている“暮らしを軽くしてくれるDX”をご紹介したいと思います。

処方箋の事前送信サービスで、薬局の待ち時間が一気に短縮!

執行役員/エンジニアDivオーガナイザーのUさん

病院に行く機会が多いのですが、このサービスがあると薬を受け取るまでの流れがとてもスムーズになります。
薬局での“待つだけの時間”がほとんどなくなるのはありがたく、体調が悪いときほど助かると感じています。

💡ポイント
ちょっとした待ち時間の短縮こそ、ユーザー体験の大きな価値。
「当たり前の不便」に気づけるのが、エンジニア視点。

電子マネーの普及で、支払いが驚くほどスムーズに!

バックエンド/情報システム部門リーダーのKさん

ガラケーの頃からモバイルSuicaを使っていますが、今では多くのお店で利用でき、支払いまわりの手間がぐっと減りました。

またネットショップでは、登録作業なしでAmazon Payが使えるため、“すぐ買える”流れがより自然になったと感じています。

💡ポイント
決済まわりの小さな手間が減ると、体験はぐっとなめらかに。
その裏側にある仕組みまで想像できるのが、エンジニアならでは。

デジタルならではの“無駄にしないチケット体験”

フロントエンジニア/チームリーダーのAさん

サッカーのシーズンチケットを持っていますが、行けない試合を公式リセールに出せるようになり、チケットが無駄になりにくくなりました。以前は返金ができず困ることもありましたが、デジタル化のおかげで、“行けない”という体験が軽くなりました。

💡ポイント
価値が循環する仕組みがあると、体験はより健全で心地よくなる。
“もったいない”を減らせるのも、デジタルならではの強み。

電子マネー・ウォレットなど“お金まわりDX”の体験向上

PM/エンジニアのNさん

銀行アプリや電子マネーなど、いわゆる“お金まわり”のサービスが整ったことで、現金をほとんど持ち歩かなくてよくなりました。
さらに複数の支払いをアプリで一元管理できるため、収支の流れがひと目でわかり、家計の把握がとても楽になったと感じています。

💡ポイント
複雑になりがちなお金の流れを、ひとつの画面で整理できる価値。
“見える化”によって体験そのものが軽やかに。

クラウドストレージで“どこでも同じ仕事環境”が叶う

BrSE(ブリッジエンジニア)のNさん

USBでデータを持ち運んでいた頃と違い、インターネットさえあれば最新のファイルにアクセスできるようになりました。
さらにチームでの共同編集もリアルタイムでできるため、リモートでも“同じ場所で作業している”ような感覚で仕事が進みます。

💡ポイント
場所に縛られず同じ情報を扱えることが、働き方の自由度を大きく広げる。
“どこでも同じ体験”をつくるのも、デジタルの大きな価値。

オンライン予約とIC連携で、移動前のストレスが軽くなる

バックエンドエンジニアのOさん

オンラインで予約を済ませ、ICカードと連携するだけでチケットを発行する必要がなくなり、駅での細かな準備がぐっと減りました。
乗る直前までアプリで変更や確認ができるのも便利で、移動前の“ちょっとした負担”が軽くなったと感じています。

💡ポイント
細かな段取りが減るだけで、気持ちがふっと楽になる。
ストレスの少ない動線設計は、開発にも生かしている大事なポイント。

オンライン物件検索で、“効率よく選べる”住まい探しへ

システムエンジニアのHさん

日本へ来た当初、希望条件を入力するだけで物件が絞られ、詳細まで自分で確認できる仕組みに驚きました。
家にいながら遠方の物件まで比べられるようになり、効率よく探せることで、住まい選びの負担が大きく減ったと感じています。

💡ポイント
必要な情報にすぐ届くようになると、選ぶ負担が軽くなる。
その効率のよさが、心地よい体験の本質。

7人の声を並べてみると、便利だと感じる場面は違うのに、共通しているのは 「生活のストレスが少し軽くなること」。その実感が、体験づくりを考えるうえで一番大切な“気づき”につながっているのだと感じました。

使う人が感じるDXの“伸びしろ”

便利になったDXが増えてきた一方で、日常の中には「もうちょっとこうならいいのに」と感じる瞬間がまだまだあります。

アンケートでは、7人のエンジニアが生活者として感じている“リアルな違和感”を教えてくれました。
ここでは、その声を3つの視点からまとめてみます。

① デジタル化までもう一歩

  • Aさん:フロントエンドエンジニア/チームリーダー

    行政手続き、あと一歩オンラインで完結してほしい…!
    引っ越しの際、水道料金の引き落とし申請をオンラインで進めたのですが、銀行印が違っていたことを理由に「来店してください」と通知が来ました。
    普段ほとんど使わない印鑑の準備や、平日昼間に銀行へ行く時間をつくるのが大変で、「ここまでできるなら、最後までオンラインで完結してほしい」と感じました。

  • Nさん:BrSE(ブリッジエンジニア)

    オンライン申請は増えたけれど、“紙と対面”がまだ残っている
    行政手続きの一部はオンラインで申請できますが、書類の郵送や窓口での本人確認が必要なケースもまだ多く、どうしても時間と手間がかかります。
    デジタル化の便利さは感じつつも、「全部オンラインで完結できたら、仕事との両立もしやすくなるのに」と思う場面が多いです。

  • Oさん:バックエンドエンジニア

    特急チケットも、新幹線のようにIC連携できたら…
    西日本の特急チケットを予約するとき、関東では発券できる場所が限られていて、わざわざ指定の駅まで取りに行かなければなりません。
    新幹線のようにICカードと連携してそのまま乗れるようになれば、地域をまたいだ移動でも、もっとストレスなく使えると感じています。

  • Hさん:システムエンジニア

    運行情報が“今どうなっているか”まで分かると助かる
    駅に着いて初めて電車の遅延やトラブルを知ることが多く、「もっと早くわかっていれば別ルートを選べたのに」と感じることがあります。
    アプリが位置情報から最寄り駅を判断して、乗る予定の路線にトラブルがあれば事前に教えてくれるようになると、移動の段取りが立てやすくなると思います。

② “使いやすさ”までもう一歩

  • Uさん:執行役員/エンジニアDivオーガナイザー

    デジタル説明書、便利だけれど“知りたいところ”にたどり着きにくい
    説明書がデジタル化されて動画になっていたり、細かな手順までカバーされているのはとても助かります。
    一方で、「この部分だけ確認したい」というときに、情報量が多すぎて目的の箇所を探すのに時間がかかってしまうことも。
    紙の説明書のほうが全体を一望しやすいと感じる場面もあり、まだ使いやすさの面で改善の余地があるなと思います。

③ “納得の体験”までもう一歩

  • Kさん:バックエンド/情報システム部門リーダー

    オンラインでも、“自分に合うかどうか”まで確信を持てたらうれしい
    服や化粧品をネットで見ても、実際に自分に似合うのか、色味や質感がどうなのかまでは判断しきれず、結局お店に行くことがあります。
    もしVRなどで、自分の顔や体型に近いかたちで試せるようになれば、「これなら大丈夫」と納得してオンライン購入できるようになると感じています。

  • Nさん:PM/エンジニア

    サイズ感や着用イメージに、もう少し“確信”が持てるようになってほしい
    洋服のECでは、サイズ表や、体型の近いモデルさんの写真を参考にしつつイメージするものの、「本当に自分の体に合うのか?」という不安が残ることが多いです。
    店頭在庫が遠方にしかない場合は、失敗したくない気持ちもあり、結局頑張ってお店まで行って試着することも。
    オンラインの情報だけで、もう少し納得して選べるようになると買い物がしやすくなると感じています。

DXを進めるうえで欠かせないのは、“人の体験”という視点

デジタルでできることが増えても、本当の価値を決めるのは、いつも“使う人がどう感じるか”。

便利になったところも、まだ改善の余地があるところも、日々の生活にある小さな気づきがUXを磨くヒントになります。

 

PIVOTが大切にしているのは、仕組みをつくる前に“体験の質”を見つめること。どんなサービスも、その中心にいるのは人であり、その視点を外さないことがDXを成功に導くと考えています。

気づきをただの感想で終わらせず、プロジェクトの設計や改善に具体的に落とし込んでいく。これがPIVOTの体験づくりのスタイルです。これからも、UXを起点にしたDXで、より良いサービスを生み出していきます。

ユーザー視点を実際のプロジェクトに落とし込んだDX支援の詳しい内容は、下記資料でご覧いただけます

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