アプリ開発やWEBサイト制作で大活躍!!ペルソナづくりのススメ
2022.2.28 (更新日 2024.7.02)
皆さん、仕事をしているなかでこんな経験はありませんか?
・サービスを作ったのにお客様の反応がイマイチだった。
・売上は上がったが、想定していたユーザーからの売上ではなかった。
・プロジェクトが長期化するにつれ、誰のため/何のためのプロジェクトか、わからなくなった。
こんな悩みを解消する手助けになるのが「ペルソナ」です。
ペルソナをつくることで、ユーザーを取り巻く世の中の状況を深掘りし、ユーザーが持つ課題や悩みの仮説をつくることができます。それらを解決するサービスやプロダクトをつくることが、ビジネスを成功に導きます!
今回の記事では、アプリ開発やWEBサイト制作で生かせるペルソナの作り方と、ペルソナを作る上で参考になるサイトや書籍をご紹介します。ご参考にしていただければ幸いです!
もくじ
ペルソナってなに?
ペルソナとは、「架空のユーザー像」です。
私たちがビジネスを行うにあたり、その先には必ずユーザーがいます。そして、直接的であれ間接的であれ、ユーザーへ満足を届けることがビジネスの成功に繋がります。
では、どうしたらユーザーに喜んでもらえるサービスをお届けできるでしょう?それを考えるためには、ユーザーについて知る必要があります。
例えると…もしあなたがプレゼントを誰かに贈るとき、その人のことをまったく知らなかったら困ってしまいますよね。悩んだ挙句、可もなく不可もないプレゼントを選んでしまうかもしれません。無難なプレゼントを受け取った人は、果たして喜んでくれるでしょうか?
プレゼントを贈るときには相手の好みを知ることが大事。
ビジネスも同じことが言えるのではないでしょうか。
ユーザーについて知れば知るほど、ユーザーも気づいていないお悩みを解決するような画期的なアイデアを思いつくことができるかもしれません。
目標の設定
ペルソナづくりの前に、まずはプロジェクトのゴールとそれを達成するために必要な取り組みを明確にしましょう。そもそもプロジェクトのゴールが明確でないとペルソナを設定することは困難です。
例えば、販売促進用のLPを作るプロジェクトであれば以下のイメージです。
・ゴール:新規顧客数:現状の1.5倍のXXX人達成。
・必要な取り組み:直帰率の改善(60%→40~50%)、オーガニック検索数を増やすためのSEO対策。
これらの取り組みを誰に向けて実施するのか、それを明確にするのが「ペルソナづくり」です。
ペルソナの作り方
まずは「名前」「年齢」「性別」「出身」「職業」「家族構成」を決めましょう。ユーザーに商品を購入してもらいたい場合は「所得」も設定すると、その商品価格がユーザーにとって高いか安いか、よりイメージしやすいですね。
プロフィールができたら、ユーザーのこれまで送ってきた人生や今の生活で、何を考えているかを想像しながら人となりを作っていきます。例えばこんな感じです。
ペルソナの例
基本情報
名前 : 小林 恵美(こばやし えみ)
年齢 : 40歳(1981年生まれ)
性別 : 女性
出身 : 神奈川県
職業 : 企画職(10時~17時の時短勤務)
世帯年収 : 750万円
※参考 : 「2019年 国民生活基礎調査の概況」 。児童のいる世帯の所得の平均が745万9000円
家計 : 夫婦あわせて手取り40万円で計算してみます。
環境・心理的状況
28歳で結婚し、30歳で出産。現在は40歳で、小学4年生の息子(10歳)がいる。これまで息子本人が興味を持っていなかったため習い事をさせていなかったが、ママ友の話を聞きながら何か一つくらい習い事をさせてもいいかもしれないと思い始めている。
好きなミュージシャンはいるが、CDは買わず専らyoutubeで聴いている。音楽の授業以外での楽器経験はない。カラオケは好きで、コロナ禍になる前にはたまに家族で行くこともあった。
コロナ禍で、一年以上子どもを十分に外出させられていない。また、子どもが遊びに行くことが減り、夫も週の半分以上はリモートワークをしているため、家族で過ごす時間が増えている。
在宅中の家事が増えたこと、一人になれないことから、恵美さん自身もストレスを溜めている状態。夏休みに一日中子どもが家にいて、給食の代わりに昼食を毎日用意しなければならないことを考えるだけで憂鬱な気持ちになっている。
恵美さんの悩み
- コロナ禍の影響で、子どもにストレスが溜まっている。
- 家族とずっと一緒にいることがしんどい。一人になれる時間がほしい。
- 夏休みにずっと子どもの相手をしないといけないことが憂鬱。
- 習い事をさせるべきか迷っている。
ここまでできれば、このペルソナ── 恵美さんに、どんなアプローチをすることで満足してもらえるか、考えられるようになります。
では、ペルソナを作るにあたって便利な参考資料を紹介しましょう。
ペルソナ作りに役立つ資料
生活の参考資料
国民生活基礎調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html
ペルソナは何人家族か、世帯年収はどれくらいか考えるときに役立つデータが載っています。
社会背景の参考資料
昭和・平成現代史年表(小学館)https://www.shogakukan.co.jp/books/09626329
ペルソナがどんな人生を歩んできて、どんな価値観の中で生きてきたのか考えるときに参考となる資料です。
・携帯電話を持ち始めたのはいつ?
・子どもの頃に影響を受けたテレビ番組は?
・青春時代に流行っていたものは?
・どんな事件が印象的だった?
・作業中でもつい手を止めてしまうニュースはどんなもの?….etc
一人の人生を組み立てるつもりで年表を作ってみると、よりペルソナを深堀りすることができます。
日本史の出来事一覧(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2021%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC
2021年の日本(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2021%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC
上記の年表は使わずに、簡易的に作るならWikipediaの記事もおすすめ。ただし、必ずしも正しい情報ではないことを前提に、あくまでも大枠を捉えるために利用してください。
名前の参考資料
名字由来net
https://myoji-yurai.net/
生まれ年別名前ベスト10
https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/year_men/index.html
ペルソナに名前をつけるときも、その時代や地域に多い名字や名前をつけると「らしさ」が増すのでおすすめです。私はいつも上位3~5位の名前をチョイスしています。
その他
ペルソナが読む雑誌やブログをチェックするのもおすすめです。
ペルソナが育児中なら育児書を読むと一日の生活スタイルが具体的になり、
「スマホを見るとしたらいつ?」
「一人になれる時間はどれくらいある?」
などを考えることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?難しく感じてしまうかもしれませんが、まずは名前をつけることから始めてみるだけでも全然違います。
PIVOTでも、サービス開発においては必ずペルソナを設定します。
特にBtoCのサービスにおいては、ペルソナの詳細な設定が重要となります。
PIVOTのMissionは、「真ん中に『人』がいるデジタルサービスを作る」です。ペルソナづくりやサービス設計でお困りの際は、是非PIVOTへご相談ください!
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